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[8/7〜8/13の運勢]8月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

だんだん自由になっていく

今週のかに座は、みずからの成功よりも挫折をこそ熱をもって語っていこうとするような星回り。

昭和を代表する日本画家の一人で、特に戦後に入って風景画の分野では国民的画家とされた東山魁夷は、描く人であると同時に、書く人でもありました。

その精神的自伝といってもよい『風景との対話』のなかで、そうした自分の進むべき道を照らし出したのは、ある時期に陥った一種のスランプ体験だったのだと書いています。それは、自己分析というより、みずからの生き方の深部に踏み込んでいったと表現した方が妥当でしょう。

あなたもまた、普段なら黙してしまう内容をこそ語っていくべし。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

時には昔の話を

今週のしし座は、自身がこれまでため込んできた哀歓を見つめ直していこうとするような星回り。

『涼風の曲りくねつて来たりけり』(小林一茶)という句のごとし。

わたしたちの人生には、時おりどうしてそんな結果になってしまったのか、どうにも説明しようのない出来事が起き、それにわたしたちは傷つき、振り回され、抗っては余計に足をとられていくうち、自分の内側に悲しさをため込んでいくもの。その意味で、作者の俳人としての来歴はそうした悲しさに、背中を押されて続いてきたのだとも言えます。

あなたもまた、たまにはとことん悲しくなっていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自分自身との折り合いをめぐって

今週のおとめ座は、何だかよく分からないものに憑りつかれてきた自身の運命について、そっと手で探っていくような星回り。

生涯を数多の旅に生きた江戸時代の俳聖・松尾芭蕉の遺稿から旅の記をとりあげ、死後に刊行された『笈の小文』は、その冒頭から混迷の中に光明を見出していくためのドラマが満ちており、読む者に切々と訴えかけてくる独特の迫力があります。

芭蕉ははじめから俳諧師を目指していた訳ではなく、侍として出世することを願い、また、仏道に精神の充足を求めたが結局は俳諧が妨げになり、どちらにもなり切れなかった。けれど、芭蕉はこの旅を通して俳諧を捨てきれないことをやっと受けいれ、俳諧に選ばれたのだという結論に達したのです。

あなたもまた、芭蕉ほどいのちがけの旅をすることは難しくとも、それくらいギリギリのところで「徒手空拳の戦い」を展開していきたいところです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

彼らの後押しを受ける

今週のてんびん座は、記憶の彼方から覗き込んでくるまなざしと視線を合わせていくような星回り。

『蝉しぐれ届かぬ眼窩の奥の奥』(宇多喜代子)という句のごとし。前書きに、「写真集『被爆』五句」とあるうちの一句。終戦時、作者は10歳でした。ふいに脳裏をよぎる古い記憶が次々と浮かんできては、手の届かぬ彼方へと再び消えていったのかも知れません。

こうした体験のことを、20世紀フランスのプルーストは「非意志的想起」と呼びましたが、それは今ここの瞬間に起きている「真の生」に、初めて相対することを意味していました。すべて過去と現在をまたいで、“そこ”にありうるものなのだ。そのときこそは、「われわれ」は超越的な時間の中に溶け合えるのだ、とプルーストなら続けたことでしょう。

あなたもまた、みずからが溶け合うことを欲している「われわれ」の痕跡へと迫っていくべし。

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