京都、北山に現れたカキ氷の新星「かき氷とまるまる ツギノメ」。東京のゴーラーたちを魅了し、惜しまれつつ閉店した水天宮前「美氷 ねろの鈴」の定番レシピを継承し、2023年4月にオープンしたお店です。今回は「かき氷とまるまる ツギノメ」初となるオリジナルレシピの氷も紹介します。
地下鉄北山駅すぐの好立地に“間借りかき氷店”としてオープン
地下鉄北山駅2番出口を出るとすぐ目と鼻の先。歩いて1分もかからない距離にある「かき氷とまるまる ツギノメ」。創作炭火串焼きが人気の居酒屋「アジロ印」の昼の時間を利用した間借り店舗です。
店内は奥に広い間取りで、入口付近には奥行きのある長いカウンター席があります。
奥には半個室のテーブル席があり、グループでの利用の場合はこちらでゆったりとくつろげます。
東京と京都でなぜか縁があって、水天宮前のかき氷店「美氷 ねろの鈴」のレシピを継承。レシピやかき氷機と削り方だけではなく『かき氷界のおふくろの味を目指す』という思いも一緒に受け継ぎ、シロップはすべて手作り。できるかぎり添加物の入らない国産の素材を選びます。「何度食べても飽きのこない、優しい味を心がけています」と店主のとしえさん。
紅ほっぺと章姫(あきひめ)、静岡の2大ブランドいちごが競演する「いちごミルク」かき氷
「いちごミルク」1000円
そんな「かき氷とまるまる ツギノメ」の定番は「いちごミルク」。静岡県賀茂郡にあるいちご農園から直送されてきた甘味も酸味も強い「紅ほっぺ」と甘くて果汁たっぷりの「章姫」の2種類のいちごを使っています。
ソースは非加熱だから、静岡産ブランドいちごの酸味と甘みがしっかりと、爽やかに伝わってきます。食べ進めるとれん乳ミルクのソースが顔を出し、ミルキーな味わいが加わり味変。そして氷は、まるで淡雪。ふわふわふわ……と形を保ち、口のなかですぅっと溶けます。
別添えのいちごのコンポートを加えて、さらに味の変化を楽しみます。好みに合わせて、れん乳ミルクを豆乳シロップやチーズシロップに変更したり、純生クリームを追加したりすることも可能。自分好みにカスタマイズできます。
まるではごろも、芸術品のような見た目&強烈なピリピリがたまらない「そぼく氷 生姜」
「そぼく氷 生姜」800円
次の氷は、見た目から姿の違う「そぼく氷」シリーズ。はごろものように削った氷を固めずにふわり。みぞれ、れん乳ミルク、黒糖、豆乳、生姜とシロップの種類も素朴です。選んだのは「生姜氷」。生姜好きも驚くくらい、強烈にピリピリ! 辛口のジンジャエールよりも辛く感じるほどで、刺激は倍以上。生姜好きは90%以上がリピートするといいます。
すくったときのエアリー感。最近ブームのかき氷とはひと味違った食感と、シンプルながら材料と手作りにこだわったシロップとのマッチングが最高。この氷、三重県鈴鹿布引山系の地下水を72時間かけてゆっくりとゆっくりと製氷したもの。丁寧に扱われた氷は、溶けてもジャリジャリにならず、最後のひと口までおいしくいただけます。
こんなの初めて!究極の大人のデザート「カスタードプリン氷」
「カスタードプリン氷」 1300円
最後に紹介するのは、オリジナルの新作、「カスタードプリン氷」。プリンのシロップは、昔ながらの固めプリンそのままの味。焦げたほろ苦さがアクセントのカラメルやれん乳ミルクのソースはすべて自家製。氷の中に隠れているのは洋酒の利いたラムレーズン、爽やかなパイナップルのコンポートにブラックコーヒーのゼリーなどで実は大人味のかき氷。
さらに食べ進めていくと、フルーツグラノーラが顔を出すのですが、塩キャラメルでキャラメリゼされていて、かりっとした食感とともに甘塩っぱさが味のアクセントになり、食べながら思わずグラノーラを探してしまいます。
今回ご紹介した3つのかき氷、すべてが絶品といってもよいおいしさ。ほかにも海に面した段々畑でお日様をたくさん浴びて育ったレモンを使った「れもんミルク」、濃厚チーズシロップとキュンっと甘酸っぱいレモンカードを贅沢にかけた「レアチーズケーキ」など気になるかき氷がいっぱい。かき氷好きならぜひ一度試してみてくださいね。
■かき氷とまるまる ツギノメ(かきごおりとまるまる つぎのめ)
住所:京都府京都市北区上賀茂岩ケ垣内町91 北山ビル 1F
TEL: 075-585-4338
営業時間: 11~16時(15時30分LO)
定休日:不定休(SNSで告知)
アクセス:地下鉄北山駅から徒歩1分