いわゆる巻き肩・猫背の姿勢は、それだけで見た目年齢を引き上げてしまいます。また、その原因となる肩甲骨周りの硬さや、背中のこりは、見た目だけではなく健康面にも大きな影響を及ぼすことが。美姿勢としなやかな背中づくりの鍵となる「肩甲骨はがし」のご紹介です!
美姿勢にも健康維持にも注目したい「菱形筋」
肩甲骨の内側につながる菱形筋とは?
菱形筋は、背中の表面にある僧帽筋の奥にある深層の筋肉で、首の出っ張りからはじまり、肩甲骨の内側まで繋がっている、ひし形をした筋肉です。胸を開いたりする時に使われる筋肉で、座り姿勢ではあまり使われることがありません。
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菱形筋が硬くなるとどうなるの?
菱形筋がこり固まると、肩甲骨が左右に開き肩が前に出る、いわゆる巻き肩・猫背になります。デスクワークなどで、肩や背中の筋肉が緊張した状態が長く続くと、背中の血流が悪くなり、脳に酸素が行き渡りづらくなります。すると、頭痛なども起こりやすくなります。
また、このような体の緊張状態は、精神的な緊張状態・ストレスにつながり、そして精神的ストレスがより一層肩や背中を緊張させる、という悪循環に陥るのです。
老け見え解消!肩こり・頭痛も緩和できる「肩甲骨はがし」
日常的に菱形筋をストレッチすることで、背中をしなやかに保ち美姿勢を保つのはもちろん、肩こりや頭痛の予防にもなります!
1. 四つ這いになり、背中をそらせたり丸めたりするキャットカウ(猫と牛のポーズ)で背骨をほぐします。
photo by Hiroko Inoue
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2. 右腕を斜め前に伸ばし、右手の小指側を床につきます。右腰は右腕は斜め後ろに引き、その状態で、再びキャットカウを行います。
photo by Hiroko Inoue
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3. 2の動きにさらに脚の動きを加えます。両脚をクロスさせ左側に振りストレッチの強度を強めます。
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4. お尻をかかとにつくまで引いて、最後もうひと伸びストレッチを深めましょう。腕を替えて同様の動きを繰り返します。
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