ベッドに横になってもなかなか寝付けない、いつも夜中に目が覚めてしまうなど、気持ちだけではコントロールできない睡眠への悩み。特に暑さと冷房による冷えで自律神経が乱れやすい夏場は、不眠に悩まされる人が増えています。横になって3分でできる、ベッドヨガを取り入れてぐっすり快眠を目指しましょう。
日本では5人に1人が悩んでいるという睡眠トラブル。寝たいのに眠れない日が続くと、眠れないこと自体がストレスになり、不眠にどんどん拍車がかかります。身体がうまく休息できないと、疲れが取れず日中のパフォーマンスも低下。気分もどんどん落ちてしまいますよね。自分の意思ではコントロールできない睡眠の悩み、頭だけで考えず、まずは深い呼吸と一緒にヨガポーズを取り入れてみましょう。
不眠の原因は?
眠れない原因は人によってさまざま。自分の内側に原因がある場合もあれば、外的要因で睡眠障害が起こる場合もあります。生活習慣を見直すだけで解決できない時は、病院での治療が必要になることも。まずは根本的な原因が何かを知ることからはじめましょう。
photo AC
心理的・精神的原因
大きなストレスを感じたり、落ち込んだり憂鬱な気分が続くことが原因で起こる不眠です。対人関係や仕事上の問題、自分のなかで起こった不安感などにより、ネガティブな思考や感情が増え続けると緊張状態が続き眠れなくなります。ひどくなる前に自分の状態に気づき、アクションを起こすことが大切です。
身体的原因
病気やその症状が原因で起こる不眠です。身近なものでは花粉症や頻尿、喘息や蕁麻疹など身体の違和感が原因で、深い眠りにつくのが困難な状態になることがあります。生活習慣を見直したり積極的に治療を試みることによって改善される可能性があります。
生理学的原因
自分の意思とは別に環境によって起こる不眠です。極度の寒さや暑さで安心して睡眠できる環境でなかったり、時差ボケや昼夜逆転など時間のズレによって身体の睡眠リズムが崩れてしまい不眠を引き起こすことなどが挙げられます。まずは少しでも眠りやすい住環境を整え、安定した生活リズムを心がけましょう。
おやすみ前のヨガの効果
夜は副交感神経が優位になり、心身が休息の時間に入ります。そのタイミングで、筋肉や関節をほぐすゆったりとしたヨガポーズを取り入れるのがおすすめ。特に心理的・精神的原因で不眠を引き起こしている場合、思考や感情が働きすぎて呼吸が浅くなり自律神経が乱れやすくなっている可能性があるので、寝たままできるヨガのポーズでゆっくりと身体を動かしながら、意識を深い呼吸に集中させて心の緊張を解くとよいでしょう。
快眠ヨガポーズ3選
ワニのポーズ
1.仰向けの状態から、右膝を曲げて両手で抱え胸に引き寄せる。
photo by manami nishita
2.胸に引き寄せた膝を左手で持ち、右手は肩の高さで真横に開く。
3.息を吐きながら右膝を左に倒す。顔は伸ばしている右手の指先を見て、全身が深くツイストされて腰回りが伸びているのを感じる。お腹から深い呼吸を繰り返しながら力を抜きツイストを深める。30秒〜1分ほどキープ。
4.反対側も同様に。
photo by manami nishita
ハッピーベイビーのポーズ
1.仰向けの状態から、両膝を胸に引き寄せ両手で抱える。
photo by manami nishita
2.手で足を小指側から持ち、両膝を開いて足の裏を天井に向ける。
3.息を吐きながら膝を曲げて股関節に心地よく圧がかかることろまで太ももを脇腹に引き寄せる。肩の力を抜き、背面が心地よく床に沈んでいるのを感じながら30秒〜1分ほどキープ。
photo by manami nishita