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寝る前の『腎揉み』で翌朝の目覚めスッキリ! 東洋医学的・水分調整マッサージ

美容

むくみ、慢性疲労、肩こり、下痢や便秘…もしかしたら水のせいかも!? 自宅でできる体内の水分調整マッサージでスッキリ快調に!

東洋医学では腎臓とその上にある副腎を「腎」と呼び、解毒の要&生命力の源として重視している。「腎機能が下がると血液がドロドロになり、むくみや疲労、さまざまな病気の原因に。『腎揉み』で腎を活性化させましょう。腎がしっかり働けば不要な水分や老廃物は尿として排出され、水毒による不調も改善へ向かいます」と鍼灸師の寺林陽介先生。まずは夏の疲れが顕著に出る胃のツボから刺激すると、全身の水分調整効果がアップする。

まずは“胃のプレマッサージ”

胃はストレスとも密接にかかわり、不調を抱えやすい臓器。食事前のマッサージで状態を整えて消化力を高めよう。食べたものがきちんと消化・吸収できれば、腎臓の負担も軽減。食べすぎた後に行っても不快な症状が緩和する。

胃のプレマッサージ1 胃をぐりぐりする

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マッサージのやり方
手を軽く握り、小指の第一関節をおへその上にのせる。手をグッと押し入れて上下にぐりぐり動かしながら胸骨にあたる位置まで上がったら、同じ動きでおへそに戻る。10往復程度。

胃に効くツボ、上かん(※「かん」は月へんに完)、中かん、下かんを刺激。手を握って小指をおへその上にのせた時の中指の位置が下かん、胸骨の下あたりが上かん。指の第一関節がお腹にあたるように手を握って上下に往復すると、自然に3つのツボに入る。

胃のプレマッサージ2 中かん(ちゅうかん)をゆっくり押す

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ツボの位置
小指をおへその上にあてた時、ちょうど親指の位置(おへそから指5本目あたり)にある。押してみて軽くへこんでいる場所。

マッサージのやり方
ツボに対して中指と人差し指を垂直にあて、息を吐きながら3~5秒かけてゆっくり押す。

中かんは胃のぜん動運動を促し、内臓全体の働きを整える重要なツボ。胃のだるさや痛み、お腹の張り、消化不良など胃腸の不快な症状をやわらげる。息を吐きながらツボを押し、指はそのままで何度か深い呼吸を繰り返そう。

そして“腎のマッサージ”

腎のツボを押しながら体を動かすことで効果的に刺激が入り、人に揉んでもらっているような気持ちよさも。翌朝スッキリ目覚められるように、寝る前に行うのがおすすめ。なるべく毎日実践して解毒を促そう。

腎のツボ1 腎兪(じんゆ) 「腎を癒す」大切なツボ! 全身の水分調整をして疲労回復。

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ツボの位置
背中側のおへそと同じ高さの脇腹に手を置く。背骨から親指の幅1.5本分外側。

マッサージのやり方
親指でツボを押したまま、腰をまわす。左右交互に10~20回。

腎臓機能の低下から起こるむくみやだるさ、尿量の減少などを改善する。腰痛や婦人科系疾患、循環器系疾患をやわらげる効果も。疲労がたまっている時やお腹の調子が悪い時などは、押すとシコリを感じるはず。冷えに弱いツボなのでなるべく冷やさないこと。

腎のツボ2 志室(ししつ) 腎兪と並ぶ基本のツボ。消化不良にもアプローチ。

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ツボの位置
腎兪よりさらに親指の幅1.5本分外側(背骨から親指3本分外側)にある。

マッサージのやり方
親指でツボを押したまま、腰をまわす。左右交互に10~20回。

腎兪と同じく、腎臓の疲労からくる症状や腰痛、消化不良などに効く。腎兪、志室ともに、左右どちらかがより凝っている場合は、そちら側を重点的にほぐすとよい。両手の拳をツボの位置にあて、膝を立てて仰向けに寝てぐりぐりと指圧する方法でもOK。

腎のツボ3 帯脈(たいみゃく) 水分過多のポッコリお腹や生理不順にも効果アリ。

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ツボの位置
おへその高さで脇腹の真ん中あたり、側腹部にある。

マッサージのやり方
両手の親指で押しながら左右に体を倒す。左右交互に10~20回。

腰痛や冷えの改善、股関節まわりの疲れ、婦人科系疾患などに効果がある。膨満感や水分がたまりやすい腹部をスッキリさせる作用も。ポッコリお腹が気になる人は念入りにほぐそう。帯脈を刺激しながら体の側面や腰をのばすことで、腎兪と志室のコリもやわらぐ。

腎のツボ4 太谿(たいけい) 全身の血の巡りを改善し冷えやむくみを取る。

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ツボの位置
内くるぶしの一番高いところから、アキレス腱の方に下りたところにあるくぼみ。

マッサージのやり方
反対側の手で押しながら足首を10~20回まわす。逆の足も同様に行う。

押すと脈の拍動を感じる太谿は、生命のエネルギーが盛んに流れる道であり腎臓の機能を高めるツボ。排尿機能を調節し、精力増進や疲労回復のほか、生理のトラブルやアンチエイジングにも効果がある。手足の冷えが気になる時は太谿に温灸をすると◎。

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