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[10/2〜10/8の運勢]10月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

令和のカンパネラ

今週のかに座は、自分自身を宇宙の片隅でかすかに鳴る「小さな鐘」と見なしていくような星回り。

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の主人公で貧しい少年ジョバンニが敬愛する人物として、カンパネルラという名前の少年が出てきますが、同名の実在の人物にルネサンス期の哲学僧トンマーゾ・カンパネッラがいます。

カンパネッラは、地球も星も宇宙もすべて感覚を有していると見なすとともに、そのなかに住む人間がいかに卑小であるかを説き、人間の慢心を戒めているのです。

あなたもまた、賢治やカンパネッラのような宇宙感覚や生命感覚のなかに、何かしら響いてくるものがあるはず。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

社会から見えない領域へ

今週のしし座は、世間が無視し、その存在を忘れ去ろうとしているものにこそ改めて目を向けていこうとするような星回り。

『秋風やこけしの頭順に低し』(村上鞆彦)という句のごとし。並んだこけしがたまたま背丈の順に並んでいたということなのでしょう。だとすれば、「順に髙し」というふうにも言える訳ですが、こちらだと秋風のどこか身にしむるような、透明な気配とは合わない。

つまり、どうしたって「順に低し」でなければならない。より低いほう、小さいほうへ。中心から周縁へ。目立たず、無視されがちなところへと、秋風は吹きわたっていく。

あなたもまた、いっそ自分も“小さなこけし”側に立ってみるべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

パッチワークとしての現実

今週のおとめ座は、どこか遠く離れた異国の地に、見た目も性格も何もかもが違うのに、もう一人の自分と言えるような人物が今も息をして、彼/彼女なりの生活を営んでいるのではないか、そんな思いに駆られていくような星回り。

ロレンス・ダレルの『アレクサンドリア四重奏』の舞台となるのは、カイロに次ぐエジプト第二の都市、アレクサンドリア。著者ダレルの考えでは、人の性格は生まれた土地によって形づくられますが、それ以上に人がその場所に性格を与えるのだとも言います。

その意味で、この作品を読むことは、彼ら登場人物と町とが相互に折り重なってこそ作りあげられるアレクサンドリアの複雑な層を堪能するに等しく、そうでなければ、例えば誰が自分に近しい存在かなど、本当のところは分かりっこないのです。

あなたもまた、相互に複雑な影響を与えあう、人と町、町と町、そして人と人との複雑な連関についてよくよく思いを馳せていくことになっていくことでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

循環的味わい

今週のてんびん座は、自分の手の届く範囲内で循環をつくり出していこうとするような星回り。

『秋風や干魚をかけたる浜庇(はまびさし)』(与謝蕪村)という句のごとし。

最近はやれウーバーイーツの配達員にひどいのがいるとか、横柄な店があるなどと書き込みなどで言われがちですが、これは元はと言えば「金さえ出せば何でも買える」という消費者側の発想が招いた事態でもある訳です。そういう意味では、掲句のような状況というのはとても貴重な光景ですし、最高の贅沢品でもあるでしょう。

あなたもまた、現代社会的な際限のない欲望と適切に手を切っていくことがテーマになっていきそうです。

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