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[12/4〜12/10の運勢]12月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

想定外と想定内をバランスさせる

今週のかに座は、身をもって受け止めていくやり取りをよくよく選んでいくような星回り。

『咳の子のなぞなぞあそびきりもなや』(中村汀女)という句のごとし。いつまで経っても終わらないが、かと言って、なぞなぞ遊びを続ける子供がなんだか不憫で無下にもできず、「もうおしまい!」という一言を口に出せないでいる。

ただ、おそらく、それは子供が可哀そうだからというだけでなく、作者自身もそうした大人と普通に交わす会話とは異なる、子供との何気ないやり取りをどこかで深く気に入っていたのではないでしょうか。

あなたもまた、大人の都合や会話の予定調和からはずれていくやり取りをこそ大事にしていきたいところです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

人間の薄っぺらさや滑稽さを味わう

今週のしし座は、一見するともっともらしいことが言えたり、妙に魅力があったりする人間の底の浅さを照らし切っていこうとするような星回り。

ドフトエフスキーの大作『悪霊』に登場する小心者の自由主義者ステパン氏は、貴族の御曹司スタヴローキンの母親ワルワーラ夫人に寄生し、53歳にもなっていまだに家付き家庭教師として糊口を凌いでいる人物。

20年の寄生生活にピリオドを打とうと、旅に出る覚悟を固めた旨をワルワーラ夫人に告げるものの、夫人はまったく取り合いません。この強すぎるワルワーラ夫人を絶対的な光源として、並みいる男たちのみじめさ、底の浅さをどこまでも描き切っていくことこそが、この小説の真骨頂なのです。

あなたもまた、自身が照らされる側に回るにしろ照らす側を担うにせよ、人間の醜悪さと徹底的に切り結んでいくなかで、一度徹底的な救いのなさに沈んでみるといいでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

普通はいらない

今週のおとめ座は、活動の原動力としての違和感を改めて深めていくような星回り。

『毛糸選(え)る欲しき赤とはどれも違う』(山下知津子)という句のごとし。これは激しい感情が書きとめられた一句であり、作者は目の前に提示されている何物にも満足することができない。強烈な、ほとばしるような飢餓がここにある訳です。

おそらく、作者が求める「欲しき赤」とは既製品の中には存在せず、ある種の一回性の神秘として垣間見られたものであり、どうしてもそれを求めるのならみずからの手でそれを作り出していくしかないのです。

あなたもまた、与えられるのをただ待つのではなく、欲しいものはみずから作り出していくというところまで自分を推し進めていくべし。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

固まりから群がりへ

今週のてんびん座は、私がますます小さくなる方へと流れ流れていくような星回り。

哲学者の山内志朗によれば、古来からの<私>をめぐる思考は、「自己への救済」を求める枠組みと「自己からの救済」を求める枠組みの2つに大別され、例外はあれど前者の典型がキリスト教であり、後者の典型が仏教なのだと指摘した上で次のように述べるのです。

「哲学もまた、<私>への救済と、<私>からの救済という二つのベクトルを合わせ含んでいると思います。デカルト以降、「<私>への救済」モデルが主流になってしまいましたが、「<私>からの救済」というモデルは、東洋においてばかりではなく、西洋においても二大主流の一つになっていたと思います。「汝自身を知れ」とか「我思う故に、我あり」という格率だけでは不十分なのです。」(『小さな倫理学入門』)

あなたもまた、自分なりの仕方で「<私>からの救済」のベクトルを追求してみるといいかも知れません。

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