今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
祖先の姿を繰り返す末裔たち
今週のみずがめ座は、自分が分かち与えられたものを、改めておそれと神聖な感情をもって受け取っていこうとするような星回り。
生物学の世界では有機体が次第に高等化していく発達過程は、残らず遺伝によって伝えられていくものと教えられていますが、思想家のルドルフ・シュタイナーは、『神智学』の中で、そうした現在の自然科学に則した発展法則にさらに「霊」という観点を加えるとき、「一人ひとりの人間それ自身がひとつの『種』である事にきがつくだろう」と述べました。
シュタイナーは、人類に良い実りをもたらす発展のためには「この生まれる前の存在を否定する思考を克服する努力がどうしても必要」なのだと言います。
あなたもまた、そうしてひとつの種として自分が積み重ね、この地上へと携えてきた果実を改めて「おそれと神聖な感情をもって」受けとっていくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
気配と合図
今週のうお座は、気配や配慮を通してさりげなく誰かとつながっていこうとするような星回り。
『亡き父に少し開けおく白障子』(藺草慶子)という句のごとし。
障子の向こうにうすく影が浮かんでおり、よく見ればそれは懐かしい面影をかたどっているようにも思えてくる。死者の方でも、生きている者の前にはっきりと自身の姿をあらわす訳にはいかないけれど、障子越しにそれとなく接するくらいであれば、そばに来やすいのではないかという気もしてくる。
あなたもまた、虚勢を張って自分を大きく見せる代わりに、こうしたささやかな心配りをこそ思い出していきたいところです。
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