あなたには、どんな「口癖」がありますか? 言葉を変えていくだけでも幸せを感じられるようになっていくのです。今回は心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんからお話しを伺いしました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。自分自身が生きづらさを抱え、本当の自分と向き合った30年間の経験をベースに、心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。
「幸福度が低い人」の口癖3つ
幸福度が低い人は、幸福度をわざわざ低くする見方で言葉を使い、その考え方に沿った行動をとってしまいます。
ご自身がそんな状態になっているのかいないのか。代表的な3つの口癖からご自分の状態を確認してみましょう!
1.「~すべきだ」「~しないといけない」
自分にも他人にもこのような言葉を使っていないでしょうか?
義務感を中心に生きている人は、何かを押し付けられている感覚があるため、必然的に幸福度が下がってしまいます。
この口癖がある人は“自分でどうしたいのか”を考え、選択するクセがついていないので、いつも閉塞感があり、自由で楽しそうな人を見るとイラっとしてしまう、有り難くない派生の感情もついてきます。
2.「でも」「そうだけど」
物事やアドバイスを素直に受け取らない癖がついていませんか?
こういった口癖があると、居心地の良い人間関係の構築も遠のいてしまいます。有益なアドバイスをしてくれる人が“もう言わない”と思ってしまいますし、自分で最適なアドバイスを避けてうまく行かない方法を選択する流れになりかねません。
一旦受け取ってみる。ありがたく思ってみる練習から始めてみませんか?
3.「無理だ」「難しい」
この口癖は、未来の可能性を自分で狭める強力な口癖です。
何もしない方が安心できるという思い込みもあるので、新しいチャレンジも遠ざけながら過ごしてしまいます。
やってみたいことや、ときめいたことはまずは認める思考がとても大切。これらの口癖は“自分には無理だ”という自己否定の感情も入っていますので、持ち続けていると自信も奪われてしまいます。
自信を奪う人が、一番身近な自分だとツライですよね。“どうせ”という枕詞もついているようでしたら、さらに強力な思い込みになりますから、セットで解除してあげましょう!
幸福度を高める秘訣
言葉は、私たちの脳がフォーカスしているものが表に出てくるものでもあります。つまり、ネガティブな言葉しか出てこない人たちは、マイナスな情報を拾いながら過ごしているのです。
物事には視点によってプラスにもマイナスにも捉えられるものもあるのですが、一方通行の視点だけに絞るのはもったいないですよね。
脳は「思い」よりも「言葉や動作」をより強く記憶する特徴があります。
口癖は、当たり前になっている思考が自然と出ているものなので、マイナスの言葉を多用していればどんどん「出来ない状態」の設定を強化するのです。とういうことは、幸福度は口癖を反対に書き換えることで変化を起こせるということでもあります。
こうしてフォーカスを自分で切り替えながら、新しい視点や発見を毎日楽しんでみてはいかがでしょうか?