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季節の「変わり目」にご注意!春夏秋冬、心と身体にしてあげたいこと。

秋にしたいこと

台風シーズンの到来や急激な気温の低下など、夏と秋の境目は自律神経がピンチに陥りやすい鬼門。メンタルケアも重要になる季節。

◼️日照時間が減ったせいかもの悲しい気分のときは

にぎやかな夏が終わると、楽しかった反動でやる気も半減し精神的なゆらぎを感じやすいもの。「そんなときは秋のよいところを見つけましょう。素晴らしい紅葉の景色を見に山へ行ったり、光景を想像するだけでも気持ちは上向きになるものです。栗やサツマイモ、サンマや戻りガツオ、柿や梨など、秋の味覚を楽しむのもおすすめです」(原田先生)

◼️炭酸系入浴剤で血行促進

「炭酸ガス入りの入浴剤を入れた38〜40°Cのお湯に15分程度首まで浸かるようにすると、ぬるめのお湯でも血管が拡がります。その結果、末梢神経の抵抗が弱まって血圧が下がるので血流が促されます。疲労回復にも効果的です」(久手堅先生)

全身の新陳代謝も活発な状態に!

◼️鼠径(そけい)部を温めだるさを緩和

身体の浅い部分に太い血管が通る鼠径部を温めれば、効率よく温かい血液が全身を巡り、冷えの症状を和らげることが可能。季節問わず行うとよいが、秋の体調管理にも活用したいもの。「座り作業が多い人には特におすすめの方法。湯たんぽやカイロを太もものつけ根あたりに置くと効果的」(松村先生)

◼️秋の食養生で疲労回復

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漢方の視点で食材を選び、夏から引きずった疲れや急激な冷えによる身体への影響をカバーする食事を摂って。「消化酵素を含むヤマイモは胃腸を整えて身体を元気にします。カブも消化を助け、弱った胃腸を温めてサポート。ショウガ・ニラ・ネギなどの香味野菜も古くから漢方に用いられる食材。身体をぽかぽかに温めてくれます」(松村先生)

冬にしたいこと

意外にも、自律神経が安定しやすいと言われる季節が冬。ただし油断は禁物で、元気な状態を保つために寒さ対策は絶対に必要。

◼️忙しい年末。やることがたくさんで乗り切れるのか不安

「年末までに終わらせることにこだわらなくてよいのです。TO DOリストの中には来年に持ち越してもよい仕事も必ず存在するはずなのでスケジュールの見直しを。プライベートの予定も、体調を崩してまでやる必要などないということを自覚してください」(原田先生)

スケジュールはいつ休むかを先に組み込むようにし、心身の健康を最優先に考えて過ごそう。

◼️とにかく身体を冷やさないこと。温活に力を入れて

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冷えの解消は血流のアップに直結し、細胞に酸素や栄養を行き届かせたり、老廃物や二酸化炭素を回収する流れを正常なものに。身体を温め、免疫力を高めていこう。

身体を温めたいときに効果的なのが骨盤の中央にある三角形の骨、仙骨。お尻の割れ目の上にあると覚えて。「脳や神経に栄養を運ぶなど重要な役割を担う脳脊髄液は脳から仙骨までを循環しています。この部分をカイロなどで温めると脳や全身の血流が促されるのです」(原田先生)

首や肩が冷えると、コリや頭痛などさまざまな不調が出やすくなりがち。「身体の辛さを感じたら首の後ろに蒸しタオルや温熱シートを貼って血流を促しましょう。ただし冷え性が深刻でない場合は、夜寝る前に温めすぎると体温が下がらず眠りが浅くなるので気をつけて」(久手堅先生)

illustration : Haruhi Takei edit&text : Ai Watanabe re-edit:Yuri Iwata[press lab]
※kiitos. vol.23(2022年5月13日発売)より抜粋。

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