5.無駄なお金を払っていることに気が付かない
1~4は、極論を言えば、やらなくても、知らなくても、本来得られるはずだった利益をもらい損ねた、で済む話です。プラスでもなくマイナスでもなくゼロ。お金に関する選択をしなかったので、得られる利益はなかった、ということです。しかし、選択をしなかったばかりに、マイナスになることがお金に関することではあるのです。
一番身近な例としては、ATM利用料。いまだに時間外手数料や提携外ATM手数料を払っている人がいることに驚きます。難しい手続きが必要なわけではないのに、自分が使っている銀行のサービスをチェックせずに、1回お金を引き出すたびに108円の手数料が引かれるのは、おかしなこと。今や100万円を定期預金に預けても、1年間で得られる利息はわずか100円(税引き前)。1回の手数料で利息はなくなってしまうどころか、マイナスです。たった108円の手数料と思うのか、銀行サービスをきちんと選択し、無駄なお金を払わないようにするのかは、大きな違いです。
もっと大きな金額で言えば、生命保険料や住宅ローン。一生で支払う金額が多い二大出費であるにも関わらず、一度選択してしまうと、ほったらかしになりがち。
生命保険は家族構成が変わったり、生活スタイルが変わったら見直しをするべきで、見直しによって必要以上の保障を削ることで保険料を減らすこともできます。住宅ローンは史上最低レベルの金利。借りたときのまま住宅ローンを返し続けたら、10万円、100万円単位で差がでてきます。
生命保険の見直しや住宅ローンの見直しは、やはり相当な労力が必要です。しかし、それだけの苦労をしても得られる利益が多いのもこの二大出費です。見直しをするという選択をせずに、契約したままの状態を放置していては、運命が好転するどころか、転落することにもなりかねません。
***
自分の人生や運命は人から与えられたものではなく、自分でその都度、選択してきた結果なのです。生活に欠かせないお金に関して、選択しないで済ませることはできません。運命を変えるには、お金の使い方、貯め方を自分で選択していくしかないのです。
現状にとどまっている限り、何も変わることがありません。5つの行動を見直すこと。ぜひやってみてください。
【関連記事をチェック】
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。