『千と千尋の神隠し』優しい銭婆のほうが“恐ろしい”理由 公式の解説が納得すぎた… の要約
千尋やカオナシを温かく迎えた優しい銭婆。どこが恐ろしいのかと言うと…ジブリ公式の解説に思わず共感。
5日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、スタジオジブリ作品の『千と千尋の神隠し』が放送されました。
改めて同作を鑑賞し「千尋やカオナシたちを温かく迎えてくれた銭婆の、どこが恐ろしいのか」と疑問を抱いたことはありませんか?
■会ってみたら優しい人だった銭婆
主人公が働くことになる湯屋「油屋」を営む湯婆婆の双子の姉である銭婆。
物語の終盤、魔女の契約印を盗んだ罰に苦しむハクを救うために、千尋は電車に乗って銭婆の自宅を訪ねます。
銭婆について、湯婆婆は「性悪女」、切符をくれた釜爺も「あの魔女は怖いぞ」などと千尋に話しますが、実際には千尋たちを温かく出迎え、髪留めを編んで励ましてくれるなど、優しそうな人物でした。
■「なぜ恐ろしい?」以前ジブリ公式が回答
最終的には湯婆婆からの命令で契約印を盗んだハクのことも許し、行く宛のないカオナシを引き取ってくれるなど、妹とは対照的な印象の銭婆。
そんな銭婆が“恐ろしい”と言われる理由について、2022年に同作が『金曜ロードショー』で放送された際、ユーザーからの質問に答えるかたちで、スタジオジブリの公式Xアカウント(旧・ツイッター、現在は削除)は、以下のように解説していました。
「優しく見える人が、怒ると一番怖いのです」
確かに、そうかもしれませんね…!
■「優しい人のほうが怖い」8割が共感
ちなみに、fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「常に厳しい人と、普段は優しく穏やかな人、怒るとより怖いと思うのはどちらか」調査を行なったところ、全体で84.8%が「普段は優しく穏やかな人のほうが怖い」と回答。
多くの人が、宮崎駿監督が描いた通り、優しく見える銭婆のような人のほうが怖いと、日頃から感じているよう。
■湯婆婆と銭婆の見分けかたは?
双子としてそっくりに描かれ、どちらも女優の夏木マリさんが声を担当している湯婆婆と銭婆。
2022年の放送時、スタジオジブリの公式アカウントは、同じくユーザーからの質問に答えるかたちで「イメージボードの段階では、銭婆と湯婆婆で明確な違いがありました」とコメント。
続けて「絵コンテの段階で、そっくりにしたほうが良いと考えたようです。あるスタッフは『湯婆婆は胸元にイボが1つ銭婆は胸元にイボが4つ』と発言しているそうですが……確認できませんよね(笑)」と解説し、こちらも反響を呼んでいました。
■執筆者プロフィール
衣笠あい:神奈川県出身。ニュースサイト『Sirabee』編集部のサブデスクを経て、2022年7月よりfumumu副編集長に。不器用でズボラな自分の生活を支えてくれる、簡単でおいしいレシピや、便利グッズの情報にも常にアンテナを張っています。