isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
幸福の必要条件
今週のおひつじ座は、人生の優先順位を、他者や世間から自分自身へと取り戻していこうとするような星回り。
なぜ人は傷つくことがあってなお、誰かを愛そうとするのでしょうか。あるいは、ひどく批判されることがあっても、なぜ自身の気持ちを表現することをやめられないのか。
それは、生きていくモチベーションを自分ひとりだけで持ち続けるのは困難だから、という理由に尽きます。
そう、ややこしいことはさておき、今週のおひつじ座のテーマもまた、これからも生きていくために、いかに自分は人を愛しうるか(愛されるかではなく)、というところにあるのだとも言えます。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
阿呆のような笑顔
今週のおうし座は、自分でも忘れていた表情が不意に浮かんでくるような星回り。
『ゑがほなり風邪の子ゑがく風邪の神』(榮猿丸)という句のごとし。
もし今働き盛りとされている年代の人間に「風邪の神」を描かせたなら、恐らくそこには笑顔が描かれる代わりに、悪魔や亡霊じみた顔が並ぶのではないでしょうか。それくらい、現代において社会や会社というものは不安や恐れによって駆動しているように思います。
あなたもまた、掲句の「風邪の子」のように不意にいい意味で阿呆のような顔になっていくことでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
文明の果ての大笑い
今週のふたご座は、月並でありきたりな読み解きを許さない不条理ギャグを、みずから体現していくような星回り。
フランツ・カフカの『変身』と言えば、ごく普通の青年グレーゴルがある朝起きると毒虫に変わっていたところから始まる話としてあまりにも有名。ただし、じつはこの小説の本当に大事なポイントは「とにかく笑える」というところにあるように思います。
カフカ本人はこの作品を友人らの前で朗読する際、絶えず笑いを漏らし、時には吹き出しながら読んでいたのだそう。と同時に、虫以前と虫以後の時間の流れ方が全然違っていて、仕事や時間に追い立てられていた主人公が、虫になった途端に時間の流れがどんどんゆっくりになっていることにも気づかされます。
あなたもまた、どれだけ時間の流れを客体視しつつ、みずからのちっぽけさを笑う目をどれだけ持てるかが問われていくはず。