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手取り月収30万円の人が組める住宅ローンの適正額と上限額は?

節約・マネー

手取り30万円の人が少し無理をして借り入れをしたらどうなる?

最後に、手取り30万円の人が少し無理をして借り入れをしたらどうなるのか、シミュレーションをもとに解説します。

手取り月収30万円の人が4,000万円の家を頭金なしで買ったらどうなる?

手取り30万円(額面年収560万円)の人が【フラット35】を利用して、頭金なしで4,000万円の家を買った場合をシミュレーションしてみましょう。

【試算条件】
・借入金利:年2.01%
・35年返済
・ボーナス払いなし
・元利均等返済
・団信あり(新機構団信)

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返済負担率は28%以上となり、推奨される目安より高めです。仮に「住居費=住宅ローンの返済額のみ(修繕のための積立や税金等を考慮しない)」としても、手取り月収に占める住居費の割合は約44%にもなり、理想の家計から考えても大きな差がある状態です。

日頃のやりくりはなんとかなっても、世帯年収が下がるなど想定外のことが起きたとき、一気に家計が回らなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

手取り30万円で毎月10万円の住宅ローンを返済するのは無謀?

手取り30万円の人が、毎月10万円返済するローンを組むことは無理ではありません。ですが、負担は大きく、将来的に返済が大変になる可能性もあります。特に子どもにお金がかかる時期などに家計が苦しくなり、住宅ローン破綻のリスクが高まります。

賃貸の場合は、手取りの3分の1程度を家賃の目安として、借りる家を探す人も多いでしょう。しかし、家賃と同じ感覚で住宅ローンの返済を考えるのは危険です。

前述のとおり、家を買った場合は住宅ローンの返済以外にもさまざまな費用が発生します。賃貸なら設備などが壊れても大家さんが直してくれますが、購入している場合はもちろん自費で修理しなければなりません。火災保険料や固定資産税の支払いなどもあるので、毎月の返済額以外の住居費も含めて計算しましょう。

まとめ

手取り30万円(額面だと月収40万円、年収560万円程度)の人は、4,500万~5,000万円くらいの住宅ローンを組める可能性があります。しかし、借りられるからといって、問題なく返せるとは限りません。

上限ギリギリまで借りた場合のリスクを考慮して、借入額は2,500万~3,000万円程度までに抑えておくのが無難です。将来の支出も見越して、余裕をもって返済できる計画を立てたうえで住宅ローンを利用するようにしましょう。

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