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こどもの交通事故「魔の7歳」、小学1年生の5月中旬からは要注意。「危険を知り、自分を守れるように」

危ない人はどんな人?

また、防犯に関する場面もあります。

おばあちゃんにランドセルを見せに行く途中で知らない人に声をかけられたという場面では、「危ない人ってどんな人?」と問いかけます。

その問いの答えは、「見た目だけではわからない」。

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出典:『子どもあんぜん絵本』 画像提供:ポプラ社

そのうえで「でも、道に迷っている人を助けなくていいの?」「親切にしないと怒られたりしないかなあ?」とこどもの視点になった疑問を紹介。「大人が道に迷ってもこどもには聞かないはずだから、断っていい」「困っている人がいたらこどもだけで解決しようとせず、周りの大人に助けてもらうように」と具体的に解説しています。

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出典:『子どもあんぜん絵本』 画像提供:ポプラ社

ほかにも「外でトイレに行きたくなったら?」「留守番中に誰かがきたら?」「インターネットで名前を聞かれたら?」など、こどもが危険に遭いやすい場面でそれぞれの対策を紹介しています。

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『子どもあんぜん絵本』
Akiko Kobayashi / OTEMOTO

すべてのこどもがターゲットに

舟生さんは次のように話しています。

「こどもが被害に遭う事件の数が急増しているわけではないのですが、その質が変化してきたことにより、今までは自分の家族には関係ないと思っていた事件が、身近な出来事に感じられるようになってきてしまいました」

特に連れ去り事件については、すべてのこどもに起こりうることだと指摘。女児だけでなく男児も性犯罪のターゲットであると保護者に警鐘を鳴らしています。

「『こどもを守る一番の方法はなんですか』とよく聞かれます。何よりも大切なのは、お子さんのことをよく知ることです」

「こどもの話をきちんと聞き、家族でよく会話をして『我が家のルール』を決め、保護者もこどもの安全に関する知識と経験を身につけていくことが大切です」

舟生さんは「子どもの安全ブログ」で「子どもの交通事故を防ぐ『歩き方』のポイント」として、以下のポイントも紹介しています。

子どもの交通事故を防ぐ『歩き方』のポイント
1)道路はすぐに渡らない
2)交差点では車から離れた場所を歩く
3)歩道・路側帯内を歩く・広がって歩かない
4)飛び出さない
5)後ろの安全を確かめながら歩く
6)音にも注意を払いながら歩く
o-temoto.com

交通事故が多い場所として、交差点や横断歩道、車が左折するときの巻き込みに注意を呼びかけています。

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※ ネウボラ = フィンランド語で「アドバイスの場」という意味。妊娠期から子育て期まで切れ目のないサポートを提供する自治体が日本でも増えています。
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