伏見稲荷大社からすぐにある「Vermillion – cafe.(ばーみりおん かふぇ)」は、オーストラリアに長くお住まいだったご夫婦が、現地の雰囲気をそのまま京都に展開したいと立ち上げたお店です。池に面したテラス席は目の前に緑が広がり、癒やされることまちがいなし!大人気のブランチとコーヒー、こだわりのスイーツを紹介します。
オーストラリア・メルボルンをイメージしたカフェ
「Vermillion – cafe.」があるのは、京都の名所、伏見稲荷大社のすぐそば。店名のVermillionは“朱色”という意味で、伏見稲荷大社の千本鳥居をモチーフに名付けられました。
オーストラリア・メルボルンで長く生活していた木村美和さん・茂生さんご夫妻が、夫の地元だったこの地にUターン。2013年、伏見に1店舗目となる「Vermillion espresso bar & info.」を立ち上げ、2016年に2店舗目となる「Vermillion – cafe.」をオープンさせました。
外国人に大人気の伏見稲荷大社のお膝元とあって、「Vermillion – cafe.」も8、9割が外国の方々。取材時も、あちこちで英語や中国語、イタリア語などあらゆる言語が飛び交い、とってもインターナショナルな雰囲気でした。
人気の理由は、この見事なテラス席! 当初は住居用にと考えていた物件でしたが、「この景色を見ながらのんびりすれば、旅の疲れも癒やされそう」と店舗への改築を決意。木々に囲まれるように過ごせると口コミで広がり、今では開店から閉店までゲストが途切れることがないほどの人気店となりました。
テラスで楽しむ絶品ブランチとコーヒー
バリスタが手際よくドリンクを作っていきます
メニューは、日本食をひと通り満喫した外国人観光客が「そろそろいつもの味が食べたいな」と思うときにぴったりなものばかり。オーナー夫妻が長く住んでいたメルボルンのカフェでいただけるような、プレートメニューやオープンサンドが自慢です。
「バーミリオンプレート」2000円
看板メニューの「バーミリオンプレート」は、うま味たっぷりの厚切りベーコンと地元の精肉店「いがや」から取り寄せたパリッとジューシーなソーセージに加え、京都の老舗パンメーカー「進々堂」のトースト、自家製ベイクドビーンズやローストポテトなどを盛り込みます。
「どれも一般的なものなんですよ」と木村さんは謙遜しますが、しっかり焼かれたベーコンのボリューム感も、ほどよい半熟状態のポーチドエッグも、スパイスの利いたローストポテトも、ひとつひとつが丁寧でとっても豊かな味わい。ひとつのプレートで、煮込み・焼き・フレッシュとさまざまな調理法を楽しめるのもうれしいです。
「カフェラテ」500円
コーヒー豆は京都の人気焙煎所「WEEKENDERS COFFEE」のオリジナルブレンドを使用。できるだけメルボルンのコーヒーの味に近づけたいと、なんと焙煎士さんを連れてオーストラリアでカフェ巡りをし、イメージを共有してから仕上げたというスペシャルなものです。
「オーストラリアでは7、8割の方がミルク入りのコーヒーを飲まれるので、ミルクと合わせたときにちょうどいいコクと、ほどよい酸味を追求していただきました」と木村さん。オーストラリアでの定番メニューで、カフェラテとよく似た「フラットホワイト」500円もラインアップしています。
グルテンフリーの宇治抹茶ガナッシュも人気
「宇治抹茶ガナッシュ」850円
世界中からさまざまなルーツを持った人が集うので、ビーガン対応やグルテンフリーメニューも取り揃えます。なかでも人気なのが、グルテンフリーの「宇治抹茶ガナッシュ」。小麦粉は一切使わず、抹茶とホワイトチョコなどで仕上げた冷たいケーキです。
フォークで取り分けるとホロホロと崩れるのに、口に入れるとねっとり感が楽しめる、なんとも不思議な食感。抹茶の風味もしっかり堪能でき、病み付きになるおいしさでした。