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“マフィン型メロンパン”などユニークなパンがズラリ!横浜・上大岡「マレイズベーカリー」

1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子さんが、神奈川県・横浜市にある「MAREY'S BAKERY」を紹介します。

旅するパンマニアがナビゲート!「美味しい日本のパンをアメリカへ」を目標に掲げる注目ベーカリー/MAREY'S BAKERY

1万個以上のパンを食べ歩いた旅するパンマニア、片山智香子です。本記事では、アメリカのカルチャーと日本らしさを融合させたパンが美味しい、横浜・上大岡のパン屋さんをご紹介します。

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京浜急行もしくは横浜市営地下鉄の上大岡駅から歩いて6分ほどの場所にある「MAREY'S BAKERY(マレイズベーカリー)」。
2023年11月に誕生した比較的新しいお店ですが、取材時も11時のオープン前には常連と思われるお客さんの姿が店前にあり、すでに人気の高さがうかがえます。

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こちらのオーナーは、ニューヨーク郊外で日本の食材などを販売するお店を展開。アメリカ東海岸に拠点を置く中で、日本の美味しいパンをアメリカで広めることをかねてより目標としていたそうで、その第一歩として上大岡に1号店をオープンしたのだといいます。
そんなこともあってか、MAREY'S BAKERYでは日本とアメリカのカルチャーを融合させた商品づくりに力を入れているのだそう。どういうことなのだろう?と思いお聞きしたら「あんぱんやメロンパンなど、日本で定番のパンを本来の形のままではなく、アメリカの方にもなじみのある形にアレンジして提案しています」とのこと。
店頭にはそんな“日本×アメリカ”を感じさせるパンをはじめ、"おなじみだけど、どこか新鮮でワクワクする"ようなパンが常時20種類以上並びます。

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そして、そのユニークなパンを生み出しているシェフの片山さんは、ジョエル・ロブションのブーランジェでスーシェフをされていたこともあり、パンの美味しさは折り紙付き。
一つ一つが小ぶりなので選ぶ楽しさもあり、思わず全てをコンプリートしたくなり困りました(笑)。

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ここからはMAREY'S BAKERYらしさを感じられる、特にオススメのパンをご紹介しましょう。
看板商品である「山本山 抹茶メロンパン」(280円)は、まさに“日本×アメリカ”を感じられる一品。元禄3(1690)年創業、日本橋にある海苔とお茶の老舗「山本山」の香り高い抹茶を使用したメロンパンです。
注目していただきたいのが、この形状。メロンパンでありながら、アメリカの定番スイーツであるマフィンのような形をしているのです。

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クッキー生地部分はざっくりとした食感で、パン生地部分はしっとり。
色合いがきれいでヴィジュアルだけでも食欲をそそられますが、一口食べれば抹茶の風味が鼻腔をくすぐり、甘すぎない大人な味わいのメロンパンに仕上がっています。

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「山本山海苔&明太リュスティック」(360円)は、海苔に明太子と日本ならではの食材を使った一品。
明太子をバゲットと組み合わせた「明太フランス」は見かけることが多いですが、リュスティックって少し珍しいですよね。

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山本山の高級海苔を練り込んだ生地は、むにゅりとしていて、噛みちぎらねばならないくらい弾力があります。
内側は高加水のようなぺたっとした瑞々しさがあり、それでいてクラスト(外側)はセミハードと食感のコントラストが印象的。
明太子は生臭さがなくピリッと辛味が効いていて、パン生地自体にも塩味があるので、これはアルコールのアテにもめちゃくちゃ合いそうです。

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日本の定番パンをアレンジしたものや、日本の食材を取り入れたもの以外にもユニークなパンがそろいます。
「シナモンブレイズ」(330円)は、シナモンロールを一般的なロール状ではなく、ブレイズ(編み込んだ)したもの。日本ではなかなかこのような形は見かけないですよね。
実はこちら、SNSで海外の方がホームメイドで作ったものを投稿しており、それを参考に成形したのだそう。

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カップに入っていて食べやすいのはもちろん、何よりぐるりとひねってあるので、万遍なくシナモンが行き届いているのがうれしい。
弾力ある生地はちぎろうとすると、むにゅーっと伸び、しっとりしています。たっぷりのったチーズクリームはまろやかな酸味です。

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最後はこちらの「ハラペーニョチーズ」(280円)。ブリオッシュ生地の中に辛みのあるハラペーニョとゴーダチーズを入れたパンです。
お店の方に「辛いものが苦手でなければ・・・」とオススメされていただいたのですが、これがめちゃくちゃ美味しくて。

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一口目、それほど辛味を感じません。しかし食べ進めると喉にヒリッとくる辛味。さすがハラペーニョ、この刺激が辛いもの好きにはたまらなくて。
ブリオッシュ生地のコクのあるうま味と、チーズのまろやかさで、もっと食べたくなるクセになる一品です。

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当初、アメリカのカルチャーと日本らしさを融合したパンってどんな感じなのだろう?と思っていたのだけれど、まさに、これは両国の良いところが交じり合い、さらにグレードアップした美味しいパンに仕上がっているなと感じました。
個人的には惣菜系のパンに興味を惹かれて、もう何種類か食べたので、本当はもっと紹介したいところなのですが、キリがないので、「絶対これだけは食べてね!」というものを紹介させていただきました。是非、お店を訪れて、ご自身のお気に入りの一品を見つけてみてくださいね。

MAREY‘S BAKERY

所在地
神奈川県横浜市港南区上大岡西 2-4-5
最寄駅
上大岡
電話番号
045-370-9899

本記事内の情報に関して
※本記事内の情報は2024年06月17日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。

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