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なぜ給食を残してはいけないの?完食指導はいま。「こどもに新しい味を知る喜びを」

予算内に収めるために食材の質を落とすという発想ではなく、こどもたちに良質な食材を提供するために予算をどう確保するかという方向に、大人の認識を変えてほしいです。

ただ、1日3食とした場合の年間1095回の全食事回数のうち、給食は150〜200回くらいで2割に届きません。給食が充実しているにこしたことはありませんが、こどもの成長のためには、残り8割の食事をどのように充実させていくかも大切です。給食に批判を向けるだけではなく、総合的に考えていきたいです。

ーーコロナ禍では、給食の時間に会話が禁じられ、全員が前を向いて食べる「黙食」でした。ルールが緩和された今、給食の時間を楽しくするためにどんな工夫がされているのでしょう。

給食の時間に何を重視するかは担任の先生の考え方によるところが大きく、楽しくしゃべって会食のような雰囲気にするクラス、「黙食」をそのまま続けているクラス、音楽や映像を流すクラスなど、さまざまです。

低学年のころは、おしゃべりに夢中になると咀嚼が進まないので、食事に集中する「もぐもぐタイム」をつくる先生もいます。テーマを決めてみんなで話したり、ランチルームに集まって他学年と交流する時間にする学校もあります。

小さな身体に大きなおたまをもって一生懸命おかずをよそっていた1年生が、だんだん体格が大きくなり、配膳を効率的にできるようになり、たくさん食べられるようになる姿には感動させられています。食べることを通してさまざまなことを学べるのが給食の意義ですが、やはり食べることの楽しさを経験してほしいと思います。

こどもは大人をよく見ています。大人がおいしく食べる姿を見せたり、食材に興味をもつ話をしたりして、食べることの楽しさや喜びをたくさん伝えていきたいです。

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特集:6歳からのネウボラ

6歳からのネウボラ
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