乾燥対策になくてはならない「加湿器」。使い方やお手入れの仕方によって、長く快適に使うことができます。今回は、家電に詳しい阪下千恵さんに、加湿器を使う際やお手入れの際に気をつけたいことを教えていただきました。
教えてくれたのは……阪下千恵さん
ハウスキーピング協会 クリンネスト1級と整理収納アドバイザー1級を保持。家事研究家。現在は、家電メーカー・電響社の商品企画部に勤務。料理研究家・家事研究家・栄養士でもあり、企業レシピ開発、雑誌、書籍、テレビ等のレシピ作成を中心に活躍中。著書は25冊以上。
加湿器を使う際に気をつけたいことは
これから乾燥が本格化するため、加湿器の出番が増える時期です。今回は、加湿器を使う際や、お手入れする際に気をつけたい「5つのNG」をご紹介します。
NG1.水をつぎ足して使う
阪下さん「加湿器の基本的なお手入れで重要なのが、1回ごとに水を捨てることです。水が残っているところに新しく水をつぎ足している方もいらっしゃるかもしれませんが、ぬめりやカビ、水アカを発生させる原因につながります。1日使ったら必ずその場で水を捨て、水気を切っておくようにしましょう。」
NG2.自己判断で薬剤を使ってお手入れする
阪下さん「メーカーによっては、雑菌を繁殖しにくくする薬剤が販売されています。使う際は、必ずお持ちの加湿器専用の薬剤を選ぶようにしてください。自己判断で薬剤や強い洗剤を使うのは止めましょう。
また、水アカを取るためにクエン酸を使いたいこともあるかもしれませんが、取扱説明書を確認して問題がない素材の場合のみ、使うようにしてください。」
NG3.浄水器の水を使う
阪下さん「多くの加湿器では、浄水器を通した水やミネラルウォーターを入れるのはNGとされています。塩素が入っていない水を使うと、雑菌繁殖につながってしまうため、水道水を使うようにしてください。」
NG4.お湯を使う
阪下さん「水を溜めるタンクは、耐熱設定にしていないものがほとんどだと思います。水を入れるようにしましょう。」
熱いお湯を入れると変形や故障につながるため、注意してくださいね。
NG5.フィルターにホコリを溜めている
阪下さん「空気清浄機つきの加湿器の場合、本体とフィルターにホコリを溜めないことも大切です。掃除機で吸う、先がやわらかいお掃除用のブラシで払い落とすなどして、日常的にお手入れするとよいと思います。」
ホコリが溜まっていると、カビのエサになったり、空気がうまく吸い込めずに機能が低下する可能性があると言われています。使用頻度が高くなる時期は、特にチェックできるとよいですね。