“ドーナツとは、油の中で夢がふくらむ、幸福な食べ物です。” こんなキャッチコピーを掲げて、「ドーナツ探求家」として活動している溝呂木一美です。 年間500種類以上のドーナツを食べ、食文化としても調査・研究しています。 そんな私が、ドーナツの雑学や知られざる魅力などを少しずつご紹介していきますよ。今回はミスタードーナツのドーナツを買ってきて楽しいクリスマス会をしたいと思います。
ドーナツと“昭和”は相性がいい
『ミスタードーナツ』のドーナツが主役のクリスマス会をしたい。
それも、昭和生まれが集う、レトロなクリスマスを演出したい。
私の中の「昭和の魂」が、今、熱く燃え始めた。
『ミスタードーナツ』が日本で初めて大阪・箕面に登場したのは、1971年(昭和46年)のこと。
故に、『ミスタードーナツ』は昭和テイストな雰囲気にも、すんなりとマッチするはずだ。
「昭和レトロなミスタードーナツクリスマス会」を開催しようではないか!
子どもの頃を思い出しつつ、パーティの準備
今回の『昭和レトロなミスタードーナツクリスマス会』では、ドーナツには飾りを施すのみ。
生クリームを付け足すなど、味が変わってしまうようなアレンジをせず、なにか添える程度にしたいと思います。
派手にアレンジすれば、かわいくはなりますが、そのまま食べるのが一番おいしいと思う次第です。
ドレンチェリーがたくさんあるので、昔はよくみかけた、真ん中にドレンチェリーをのせたクッキーを焼こうと思います。
クリスマスらしいヒイラギやモミの木のピック、砂糖で出来たサンタクロース、懐かしのドレンチェリーなどを購入しました。
現代らしいオシャレなクリスマス飾りもありましたが、選ぶ基準はあくまでも「私が子どもの頃は、こういうヤツだった」です。
続いて、『ミスタードーナツ』でドーナツを買ってきました。
『ミスタードーナツ』のドーナツメニューは6つのカテゴリーに分類されており、それぞれのカテゴリーからまんべんなく選定しました。
左から、「ドーナツポップ」「ポン・デ・黒糖」「チョコファッション」「ゴールデンチョコレート」「エンゼルクリーム」「ストロベリーカスタードフレンチ」の6種で、すべて通年購入できるレギュラーメニューです。
「エンゼルクリーム」「ゴールデンチョコレート」は、1971年の創業時から販売されている、レジェンド的ドーナツでもあります。
クリスマスシーズンなので、ポケモンが散りばめられたデザインのボックスでした。
クリスマスらしいお皿があればよかったのですが、ここは私の義母が長年使っていたお皿に登場してもらいましょう。
黄色いリングの色味がレトロでいい感じです。
義母は、生活全般が西洋化していった昭和の豊かな時代に暮らした人なので、洋皿などをたくさん揃えていました。
実家じまいをしたので、義母が大切にしていた皿を、私が受け継いで使っています。
夫いわく「この皿、よく使ってたな」。昭和時代の台所用品や皿などは、花柄のデザインが豊富でした。
皿を用意したら、レースペーパーを忘れずに。
レースペーパーは、最近のおしゃれなフードスタイリングではあまり見かけなくなりました。
私が子どもの頃は、「ちょっといい洋菓子」を皿に盛るときなど、レースペーパーを敷いたりしたものです。
お菓子作りに目覚めた小学生時代、当時こういうレースペーパーなどは欲しくてたまらなかったです。
赤や緑の懐かしいもので、賑やかに飾り付け
レースペーパーを敷いた皿にドーナツを盛り付けます。
どれも大好きで、どれかひとつを選ぶのは難しい。
やはり、レースペーパーを敷くと映えますね。
普通のパーティーなら、これで開催できます。
しかし、今回は『昭和レトロなミスタードーナツクリスマス会』ですので、どんどん飾り付けしますよ。
まずは、「ドーナツポップ」にヒイラギピックを刺します。
子どもの頃、こういうピックを大事にとっておいていました。今でもとっておいていますが……。
ドレンチェリーは、平べったい「チョコファッション」に並べてみます。