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[3/10〜3/16の運勢]3月3週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

「あっ」という仕方で

今週のかに座は、子供の頃に抱いた気持ちにフッと立ち返っていこうとするような星回り。

『菜の花や月は東に日は西に』(与謝蕪村)という句のごとし。

中天でかがやく白銀色の月を描くのでなく、あえてこうした日が暮れ切る手前の一瞬で切り取ってみせたのは、月的精神を睨んでのことでしょう。月が「たえず移り変わっていくこと」をその本質とするように、私たちのいのちもまた、絶えず移っていきつつ死に近づいていく。

あなたもまた、そんな作者のように月的精神をぐっと掴んでいきたいところです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

沈黙と鳴響

今週のしし座は、世間の声や他者の言葉に反応するのでなく、もっと宇宙的な音声に集中していくような星回り。

覚束ないながらも人が何かを口にし、ついて出た言葉に誘われて詩を書き、時におおいに何かを語るのは、「はじめに思想があった」からではなく「はじめに直観があった」から。

あらゆることのはじめには、有無を言わせぬ絶対的体験があり、その根底には必ず一種のなまなましい生命のようなものが伏在している。ゆえに、それはいかにも学問的な語法にのっとった解説やシンプルなロジックなどではなく、あくまで内奥からせりあがって首や頭を突きぬけた先の上方でスパークして目をチカチカさせてはどこかえ消え去っているような、正体不明の直観という形でしかありえないのだ。

あなたもまた、そうした「鳴響する魂」として自分自身を再発見していくことになるはず。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

そうでなかった自分に成る

今週のおとめ座は、ある種の“コスプレ”をして現実に臨んでいこうとするような星回り。

『新参の身にあかあかと灯りけり』(久保田万太郎)という句のごとし。

「あかあかと灯りけり」は単なる情景描写ではなく、新参の人間の心理に立ち入ったものでしょう。つまり、灯をまぶしく見ているのはあくまで作者ではなく、新参の眼であって、自分が新しく入ることになった家をそのように見ているのです。

あなたもまた、そんな時代劇ごっこのノリを自身に纏わせてみるといいでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自己定義の放棄

今週のおとめ座は、突然侵入してきた異様な力に憑依され、奔出し、跳ねまわっていくような星回り。

ギリシャ神話に登場する中で、一般的に最も狂気と結びつけられる神は、葡萄酒と酩酊、豊穣を司る半神半人のディオニュソスである。

ディオニソスはギリシャ中の女性たちを狂乱にいたらしめ、彼女らは山野を駆け回り、跳ね飛んでは、目につく者は獣であれ人間であれ引き裂いたのち、その生肉を喰らうほど激しい狂気を奔出させましたが、これはギリシャ語の「マニア(躁)」という言葉が、ディオニュソスの恍惚とした「信女(マイナス)」と関係していたからも伺えます。

あなたもまた、ごくささやかなものであれ、羽目を外せる機会や場を設けてみるといいでしょう。

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