isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
痛みと不快と
今週のおひつじ座は、鋭い痛みを覚えるような苦々しい体験をあえて自分に打ち込んでいこうとするような星回り。
犬が飼い主をありえないくらい待ち続けるみたいな、妙に予定調和な感動が用意されている映画で泣く人がいるけど、どうもナルシシズムと優しさの懐具合のようなものを見せつけられてしまったようなバツの悪さを勝手に感じてしまうことがある。
ナルシシズムというのはある種の自己評価の高さの証しであって、そのおこぼれが他者への優しさとなって発揮されていくのだとしら、優しい人って基本ナルシストだよねって話。
あなたもまた、あえてゲスい話でも披露していきたいところ。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
余計な水分は飛ばしておくこと
今週のおうし座は、他者によって価値づけられるものではなく自らが価値の根源であらんとしていこうとするような星回り。
『勇気こそ地の塩なれや梅真白』(中村草田男)という句のごとし。
掲句の場合、「(あなたがたの)勇気こそ」が「地の塩」を塩たらしめるのだと言っているのでしょう。その「勇気」が具体的に何を指し示しているのかは曖昧なままですが、この句が学徒出陣する教え子たちへ贈られた句だったことを踏まえると、また見方も違ってくるはず。
あなたもまた、そんな作者の真意をみずからの言動を通して成就していきたいところです。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
存在=対話
今週のふたご座は、気を緩めることなく結びつきながら、距離をとろうとしていくような星回り。
ロシアの思想家であるミハエル・バフチンは、数ある小説家の中でドフトエフスキーの長編小説には他にない突出した特徴を持っているとしています。
一般的に小説家が書いた作品では、登場人物は作者の分身であるがゆえに、作者と登場人物たちは対等ではなく、そこで展開されていくのはおのずと対話というよりモノローグに近いものとなっていきます。それに対してドストエフスキーの長編小説では、作者も登場人物もそれぞれ自律した世界を持ちつつ、決して安易に融けあうことのない対等な意識として対話が成立しているのだというのです。
あなたもまた、対話的な交通のための余白をおおいに解放していきたいところです。