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[痩せる朝ごはん]卵かけご飯に足すと痩せホルモンがぐんぐん働き出す食材とは|管理栄養士が解説

「卵かけご飯って、ダイエット中には避けたほうがいいのでは?」そう思ったことがある方も多いでしょう。ある食材をちょい足しするだけで、ただの定番メニューが、体内の「痩せホルモン」の働きを引き出し、血糖値の安定や食欲コントロールをサポートする朝食へと変わります。痩せホルモンにはいくつか種類がありますが、今回はその中でも「GLP-1」というホルモンに注目します。なぜその食材が効果的なのか、どんな組み合わせが良いのかを詳しく解説します。

痩せホルモンって何?

痩せホルモンとは、正式には「GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)」と呼ばれるホルモンのことです。

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@photo by iwabuchi

このホルモンは小腸から分泌され、主に次の3つの働きをします。

この作用により、GLP-1は食べ過ぎ防止、血糖コントロール、代謝維持に関わる重要なホルモンとされています。近年は医療の分野でも注目され、糖尿病や肥満治療に活用される薬の作用機序としても知られています。GLP-1の分泌をサポートする食事は、健康的に体重を管理するための強い味方になるのです。

卵かけご飯に合う“発酵食品”がダイエットの味方に

発酵食品には、腸内環境を整え、代謝やホルモン分泌に良い影響を与えるものが多くあります。中でも、身近で取り入れやすく、GLP-1の分泌をサポートする食材のひとつが「納豆」です。

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@photo by AC

納豆には、以下の栄養素や成分が含まれ、GLP-1の分泌環境を整えると考えられています。

卵かけご飯に納豆を加えるだけで、血糖値の安定や食後の満腹感が長続きしやすくなり、食べ過ぎ防止に役立ちます。

【卵かけご飯+納豆の栄養価とPFCバランス】

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@photo by iwabuchi

たんぱく質は20g前後としっかり摂れ、脂質も12g程度に抑えられています。さらに炭水化物の消化吸収をゆるやかにする納豆の成分が、食後血糖値の安定化に寄与します。

忙しい朝におすすめ!簡単「ちょい足し」アレンジ4選

卵かけご飯+納豆をベースに、次の食材を加えることでさらに栄養価がアップし、飽きずに続けやすくなります。

オクラ+めかぶ

水溶性食物繊維が豊富で腸内発酵を促し、GLP-1分泌に役立つ短鎖脂肪酸の生成を助けます。ネバネバ食材同士で胃の滞留時間が長くなり満腹感も持続。

雑穀ご飯+キムチ少量

雑穀のレジスタントスターチとキムチの乳酸菌が腸内環境を整え、血糖コントロールと代謝維持をサポートします。

すりごま+刻み青じそ

良質な脂質やカルシウムを含むごまと、食欲を満たす香味成分をもつ青じそが風味と満足感を高めます。

焼きのり+ちぎった大葉

ミネラル豊富な海藻と抗酸化成分を含む大葉で、味と栄養のバランスを整えます。

まとめ

「卵かけご飯はダイエット中には不向き」と思われがちですが、納豆などの発酵食品をプラスすることで、GLP-1の分泌を助け、血糖値の安定や食欲コントロールを支える「整える朝ごはん」に変わります。
特別な食材や高価なサプリに頼らなくても、身近な食品を組み合わせることで体の機能を味方につけることができます。
無理な食事制限ではなく、腸内環境とホルモンバランスを意識した朝食習慣が、健康的な減量への近道です。

参考文献:

文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』
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