毎日「ちゃんとしなきゃ」と思いがちな人は、その“がんばりすぎ”こそ、心を疲れさせる原因になっている可能性も。もっと心に余裕を持って過ごしたいと思っている方も多いではないでしょうか。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに、無理をせず心地よく生きるための「引き算の幸せ習慣5選」を教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
今日から始めたい「引き算の幸せ習慣」5選
「私ががんばらなきゃ」「ちゃんとしてないと迷惑かけるかもしれない」そんな思いで、毎日がんばりすぎていませんか? 乗り気ではないけれど、やめられないこともありますよね。
今回は、そんな「やめたいけどやめられない」ことを“引き算”するための5つの習慣をご紹介します。あなたの心がふっと軽くなるヒントになれば嬉しいです。
1.家じゅうを完璧にキレイにしなくてもいい
子どもが学校に行った後、洗濯を干しながら掃除機をかけ、洗面所も拭き掃除。気づけば夕方にはクタクタに……。でも、家族は気づいてくれない、そんな日々を過ごしていませんか?
ロボット掃除機に任せよう
「平日はざっと掃くだけでOK」と割り切るのも、ひとつの手です。水回り担当を家族にお願いするのも立派な選択肢。“完璧じゃない=サボり”ではありません。 心の元気を保つほうが、ずっと大切です。
2.好きでもない人と付き合わなくてもいい
本当は気が進まないのに、ママ友のお茶会や職場の飲み会に「断ったら悪いかな」と無理して参加することはありませんか? 帰宅後にどっと疲れて、「なんで行ったんだろう」と自己嫌悪に陥ることも。
断る勇気を持ってみよう
「今回は予定があって」とやんわり断り、自分の心を守る日をつくってみましょう。誰かに嫌われないために自分をすり減らすよりも、心地よい関係を選ぶことで、あなたの人生がもっと豊かになります。気持ちよく断れる方法を見つけられると、自分も相手もお互いに気分よく過ごせます。
3.SNSで他人と比べなくていい
朝の通勤電車でインスタグラムを開いたら、子どもの手作り弁当や高級ランチの写真がズラリ。「私、冷凍食品ばっかりだな」「みんな活躍していてすごいな」「キレイにしているな」と、羨ましさと自己否定が入り混じった感情に共感する人も多いのではないでしょうか。
SNSとの付き合い方を見直してみよう
SNSを見ない日をつくるだけで、心が穏やかになります。あなたの幸せは、他人の投稿の中にはありません。大切なのは、“今ここ”の自分を大切にすること。「SNSの時間=無駄な時間、自分にとって得るものが少ないもの」だと捉えられたら、大切な時間を守ることができます。
4.「ちゃんとしなきゃ」を手放す
子どもの連絡帳チェック、夕飯の準備、洗濯物をたたむなど、毎日やるべきことに追われて「手を抜くのはダメ」と自分にムチを打っていませんか?
自分にやさしい日をつくってみよう
「今日はレトルトでもOK」「洗濯物はたたまずカゴに入れておく」など、少し肩の力を抜ける日をつくってみましょう。ちゃんとしないと誰かに怒られるなんてことはありません。家事や仕事をこなして、お風呂に入ってキレイにしているだけでも十分立派なことです。自分が自分を許すだけで、気持ちはずっとラクになります。
5.自分に「がんばれ」と言わなくていい
子どもが夜寝た後、ふと「もっとしっかりしなきゃ」「〇〇をやらなきゃ」と頭の中で自分を追い詰めてしまうことはありませんか? その内なる声は、実は「もう疲れた」という心の声かもしれません。
がんばらない私にも「OK」を出す練習をしてみよう
ソファでうたた寝をしてしまった自分を責めるより、「うたた寝って気持ちいい!」と自分にOKを出して楽しむ日があってもいいのです。無理にタスクをこなすことは一旦お休みして、明日できることは、明日もっと楽しんで取り組むことを目指してみましょう。心に余裕を持って自分に優しくなれると、自然と周りの人にも優しさを向けられるようになります。