希少ながごめ昆布が主役の石けんから地元素材を活かした焼き菓子まで。取材を通じて触れた函館の魅力が際立つおみやげ6点をピックアップしました。大切なあの人はもちろん、自分へのごほうびにもいかがでしょう。
もっちり泡で魅せる、がごめ昆布ソープ「GAGORICH」
地元のエステサロン「PUAMANA」のオリジナル石けんには、がごめ昆布が50%も配合されています。40日ものあいだじっくりと熟成させたコールドプロセス製法によって、肌にぴたっとなじむ泡に。
フェイスやボディはもちろん、シャンプーとしても重宝します。ほのかに漂う海風の香りも心地いい!函館特集vol.1で取り上げた「NIPPONIA HOTEL 函館 港町」のスパプランを体験するのは「PUAMANA」になるので、旅の思い出を話すきっかけにもなりそうです。
PUAMANA
ナチュラル石けんリッチシリーズ
GAGORICH 85g
2,750円
インテリアにもなじむ天然木の座りクマ
鮭を抱えてちょこんと座る姿が愛らしい置物は、大沼湖畔にアトリエを構えて半世紀にわたって創作を続けた渡辺兵吉さんの代表的なモチーフを復刻したものです。
本体にはシナ、台座には枝打ちで出たアオダモ、イチイ、サクラなどみなみ北海道で自生する樹木を使用。こちらを購入することは森を循環させるための一助にもなります。時が経つごとに木肌が飴色へと移ろいゆく変化も楽しんで。
兵さんの木彫り熊
H8×W6×D6cm、約50g
2,530円
コーヒーにもワインにも合う「もりかげ商店」の焼き菓子
ザクッ&カリッ。バラエティ豊かな歯ごたえの後に爽やかなオレンジと香ばしいカカオニブの風味が広がり、素材が持つ余韻に浸ってしまう柑橘カカオニブ(写真右)。アーモンドを囲んださっくり生地のほどよい塩味がナッツのコクを引き立てるアーモンドサブレ(写真左)。パリッと薄手のライ麦クラッカー(写真奥)は旨味がクセになり1枚食べ始めたら止まらない!
東京・目黒から2022年に函館へと拠点を移し、オンラインショップやイベントを中心に販売する「もりかげ商店」の焼き菓子には、北海道の豊かさが凝縮されています。今回の旅では「chacun ses goûts(シャカン セ グー)」で購入した穀類の滋味に浸る3種をピックアップしました。
chacun ses goûts
もりかげ商店 焼き菓子
各450円〜
※時季によってラインナップは異なります
「元祖 山親爺」という名前とは裏腹のやさしい味わいのせんべい
スキーを履いて鮭を背負ったヒグマという、北海道らしさが滲む一枚は函館の老舗和菓子店「千秋庵総本家」のロングセラーです。七飲町のジャージー乳をはじめ道産の卵で焼き上げた甘いおせんべい。
パリッとした食感のあとにバターの芳醇な香りが広がります。ちなみに表面に刻印されたヒグマのデザインは2種あるようなので、みんなで違いを探り合うのも醍醐味のひとつです。
千秋庵総本家
元祖 山親爺(やまおやじ)8枚入り
620円
シンデレラの異名も持つ「大沼だんご」
vol.1でも紹介した「沼の家」の名物はうるち米由来の団子を甘じょっぱい正油たれ、さらりとした口当たりのあんこ、濃厚なゴマに浸した贅沢な一品。
お店と併設する厨房で毎日手作りされています。バスガイドが「大沼だんご」の魅力を説明する時に、保存料フリーのため日持ちはしないという点をシンデレラに例えたことで評判がさらに広まったそうです。帰路についたらすぐ会える家族へのお土産としておすすめ。
沼の家
大沼だんご あんと正油、胡麻と正油
小折 各480円
修道女が丹精込めて焼き上げた「マダレナ」
函館空港から車でおよそ7分。小高い丘の上に「トラピスチヌ修道院」があります。1898年に日本初の女子修道院として設立され、現在も祈り、労働、聖なる読書を日課とし、共同生活を送っています。
一般開放されている庭園に併設されている売店で、修道女たちの手作りによる「マダレナ」を購入することができます。
小麦粉、卵、バター、砂糖というシンプルな材料で焼き上げた一品。表面はサクッと中はしっとりとした食感で、バターと卵のやさしい甘さが特徴です。ほおばる度に口福がじんわりと広がっていきます。小ぶりながらも満足感があり、おやつにはもちろん、朝食にもぴったり。牛乳やコーヒーと一緒に楽しむのもおすすめです。