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マクドナルドの「エッグチーズバーガー」を“極上エッグサンド”に変える魔法[たまごサンドの世界]

日本卵サンド協会会長たま男が、偏愛するマクドナルド(マクド)の「エグチ(エッグチーズバーガー)」を徹底解説。ハンバーガーを極上エッグサンドに変える魔法とは? それは、勇気を出してケチャップを「抜く」というひと手間。さらに、できたてのアツアツではなく、あえて「ぬるい」温度で味わうことで、卵とチーズ、ビーフの素材の味の解像度が劇的に向上します。日常に潜む「隠れたる名たまご」の世界を発見しませんか。「私もやってみようかな!」と思わせる“偏愛っぷり”全開の第7回目です。

はじめに:たまごサンド愛が辿り着いた、ハンバーガー界の「最強たまごサンド」

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stock.adobe.com

皆さん、こんにちは! 日本卵サンド協会会長たま男です。これまでの連載で、ぼくは王道の「玉子サラダ式」の安心感 や、概念を覆した「だし巻き玉子式」の奥深さ、さらには「たまごサンドとビールのペアリング術」 や、街角に潜む「隠れた名たまごサンド」の探索術 など、たまごサンドの無限の可能性について熱く語ってきました。

しかし! ぼくの「偏愛っぷり」は、パンと卵で挟まれた伝統的な形だけに留まりません。

以前、たまごサンドの多様性を語った際に、ぼくの個人的な大好きな「その他枠」として、あるハンバーガーチェーンのメニューをちらりと紹介しました。それが、マクドナルドの「エグチ」こと、エッグチーズバーガーです。

あるハンバーガーチェーンのメニュー

たまごサンドの探求者であるぼくが、なぜハンバーガーをそこまで推すのか? それはエグチが、たまごサンドの探求を通してぼくが追い求めてきた「心が満たされる瞬間」を、手軽に、かつ最高の形で提供してくれるからです。

今回は、ハンバーガー界に潜む、この「朝の正義」たるエグチの真の魅力を、皆さんにご紹介したいと思います。「こんな世界があるんだ!」という驚きを、ぜひ体験してみてください。

たま男の「その他枠」が覚醒︓マクドナルドの“エグチ”とは何か

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さて、マクドナルドの「エグチ」ですが、正式名称はエッグチーズバーガー。2015年に発売された10年愛されるメニューです。多くの方がご存じの通り、ビーフパティ、チーズ、そして見た目にも美しい目玉焼き風のラウンドエッグが挟まれた一品です。

ぼくは、卵が挟まれていれば「たまごサンド枠」だとみなす、日本卵サンド協会会長です。このエグチの魅力は、そのシンプルさにあります。主役は、ふんわりとした卵と、濃厚なチーズ、そして香ばしいビーフパティ。これらが一体となり、複雑ではないけれど、それぞれの具材が合わさることによる深い満足感を与えてくれます。

ここで、ぼくからのお願いがあります。ぼくは、元大阪人なので、マクドナルドのことを「マクド」と呼ばせてください。たま男の「偏愛っぷり」を語る上で、この呼称は避けて通れないのです(笑)。

マクドのエグチは、コスパにも優れたハンバーガー界のオールラウンダーであり、「パン屋じゃない」隠れたる名たまごサンドの筆頭なのです。

勇気の手間︓ケチャップを「ぬく」ことで見える、素材の真の姿

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エグチのおいしさは、そのまま食べても素晴らしいのですが、たま男流の「魔法のひと手間」を加えることで、その味わいの解像度が劇的に上がります。

それは、「ケチャップをぬく(抜く)」ことです。

ケチャップは、パンやパティをまとめる役割を果たしますが、その強い甘みと酸味は、卵やチーズ、ビーフパティという三位一体となった素材の絶妙なハーモニーを、時に邪魔してしまうことがあります。

勇気を手にして「ケチャップぬきでお願いします」と注文してみてください。

ケチャップをぬくことで、残るのは「パン」「チーズ」「卵」「ビーフパティ」それぞれの素の味わいだけ。香ばしいパティの肉の旨味・塩味と、まろやかなチーズのコク、そして主役の卵の優しい風味が、ストレートに口の中に広がります。これぞ、ぼくが探求してやまない「マリアージュ」の極致です。(ピクルス・オニオンもありますがここでは割愛)

このシンプルなカスタマイズこそ、エグチを単なるハンバーガーから、極上の「エッグサンド」へと昇華させる「こんな世界があるんだ! 」の瞬間なのです。

究極の温度論︓アツアツではなく「ぬるい」くらいが、最高の口どけ

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たまごサンドの魅力を語る上で、温度は非常に重要な要素です。例えば、コンビニのだし巻き卵サンドを再現する際にも、ぼくは「ちょっぴり温める」という魔法のひと手間を推奨しました。温めることで、だしの香りがふわっと立ち上り、卵がふんわりとジューシーになります。

この温度のこだわりは、マクドのエグチにも通じます。

通常、マクドの商品できたては「アツアツ」で、その勢いで食べるのもおいしい。しかし、エグチの卵とチーズが織りなす繊細な味わいを追求するなら、「できたてのアツアツ」ではなく、「ぬるい」くらいに冷めてから食べることを強くおすすめします。

その理由は、素材それぞれが馴染み、味の解像度が最も高まるからです。

アツアツのときは、ビーフパティの脂や、溶けたチーズの勢いに味覚が支配されがちです。しかし、温度が「ぬるい」くらいに落ち着くと、卵のまろやかさ、チーズの塩分、そしてパティの旨味がそれぞれ独立し、さらに、それらが調和する「食材の輪郭」がくっきりとしてくるのです。

「ぬるい」くらいの温度は、口の中での食感もまた絶妙です。卵がフワッと、チーズがもちっと、そしてパティがしっとりと、一体感のある「極上の口どけ」を生み出してくれます。

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