築40年の戸建て賃貸。DIYで暮らしやすさをプラスし、古い家に似合うヴィンテージ家具やちょっとモダンなアイテムも取り入れておしゃれに住みこなす、三人暮らしのお部屋を拝見しました。
DIYとお気に入りのヴィンテージ家具で、築古戸建てを上手に住みこなす
kinaさんが2歳の息子さん、旦那様と三人で暮らしていらっしゃるのは、築40年の賃貸戸建て。全体で62㎡ほどの4DKです。
気になる部分や収納が足りない部分にはDIYで手を加えて、上手に住みこなしていらっしゃいます。
団地から、お子さんが走りまわっても気にならない戸建てへとお引越しされたkinaさん。お住まいの一番の決め手は日当たり。南向きの窓があってよく光が入ってくる8畳ほどのリビングダイニングです。
築古の戸建てで気になるのが、冬の寒さ。kinaさんは対策として、リビングダイニングの床にファブリックのタイルカーペットを敷くことで冷気をシャットアウト。テレビは壁掛けにすることで広さを確保し、観葉植物や背の高いキャビネットも組み合わせることでうまく視線の集まるポイントをつくっていらっしゃいます。
古い家だと、周り縁などの建具はほとんどが濃い茶色。全部色を変えることは現実的ではないため、その色に合うようなインテリアに近づけることを心がけていらっしゃるそう。古い家に似合うヴィンテージの家具をうまく組み合わせて、全体に統一感ある雰囲気をつくられています。
テレビの前に置かれたヴィンテージのソーイングワゴンは、細部までこだわってつくられたデザインが気に入って、 FURUICHI で購入。毛糸などを入れておくためのかご部分には、お子様のぬいぐるみが入っているんだそう。キャスターもついていて実用的。窓際のベンチシェルフは絵本の収納として使われています。
「絵本棚など、何年後かに処分に困るような、その時にしか使わない家具は買わないようにして、あるものでなんとかできないかを考えるようにしています。おもちゃなど、生活感が出やすい子どものものを収納するときも、子ども用の収納家具を使うのではなく、自分のご機嫌もとれるようなインテリア家具に収納するのがこだわりです」
玄関の壁にはマックスシェアーの吸音ウッドパネルを貼り、下駄箱がなかったため靴用のシェルフをDIY。
昔ながらのレトロなタイルが残っていたトイレは、タイル部分にEASY WALL TAPEを貼り、床にはフロアシートを敷いてイメージをがらりと変えられています。ペーパーホルダーや、見切り材の部分もゴールドに変えられて、ホテルライクな雰囲気に。
収納をプラスし使いやすくしたキッチン
前の団地より少し狭くなり、収納が少なかったというキッチンには、kina さんの工夫がいっぱいつまっています。
薄く、かつ壁と同じ白で目立ちにくい棚受けを探して、賃貸OKの石膏ボード用のピンで固定。カフェ板を使って棚をつくられています。アイアンのバーを取り付けることでタオル掛けもプラス。
高さが自由に変えられるキッチンのステンレス作業台は買ってよかった家具。見た目もおしゃれでありながらたっぷり収納力もあり、マグネットがつくのでフックでいろんなものを引っ掛けておくこともできます。
ダイニングテーブルの上には、HAYのペーパーシェード。
「日中のライトをつけてないときでも存在感があります。丸くて柔らかい感じもありつつ、モダンでおしゃれな感じにも見せてくれるし、ライトをつけたときにも照らし方がすごく綺麗で気に入っています」
古い家のよさを活かしつつ、モダンな家具、インテリアアイテムも取り入れて、どちらもいいとこどりの空間を目指していると教えてくれたkinaさん。
築古の賃貸でも諦めず、おしゃれに暮らす工夫がたくさんつまった、お手本にしたいお部屋でした。