一目惚れして、抱えて帰った「ヴィンテージチェア」
「本当に偶然の出会いだったんです」。そう話すayakaさんが購入したのは、広島市内にある「おべべ」という子ども服店で見つけたヴィンテージのチェアです。友人の出産祝いのために訪れたそのお店で、家具も扱っていると知り、店内をふと見回したときにこの椅子が目に入ったのだそう。
「一目見て“欲しい”と思って、その場で買って、抱えて帰りました」。その言葉通り、車も使わずに持ち帰るほどの衝動的な出会いだったというこのチェア。現在は基本的に飾るように置かれていますが、来客時にはダイニングチェアとしても活躍しています。
背面に少し突起のあるデザインで、服が引っかかることもあるため、日常使いというよりは、空間のアクセントとして楽しむ位置づけ。
「この椅子があるから、このスペースが完成する」というような、空間づくりのピースとしての役割も果たしているように感じられます。
偶然の出会いから持ち帰ったヴィンテージの椅子。リノベーションされた空間にそっと置かれたその佇まいには、ayakaさんが大切にしている“ものとの付き合い方”がそのまま表れているようでした。
「新しいからいい、便利だからいい、というわけではなくて、長く使えるか、好きでいられるかを基準に選んでいます」そう語る彼女の暮らしには、派手な装飾はないけれど、使うたびに心が動くような、静かで強いこだわりが宿っています。
築50年の住まいに惹かれた理由も、その背景にある“時間の重なり”に魅力を感じたからこそ。手入れをしながら少しずつ暮らしを整え、道具にも愛着を注ぎながら日々を過ごす。そんな生き方は、これからの時代の「豊かさ」のひとつの形かもしれません。
たとえ少しずつでも、自分が本当に好きなものを選び、手をかけながら育てていく。その積み重ねの先に、自分だけの居場所がきっと見えてくるのだと思います。
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text & photo : Tsubottle
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出典: goodroom journal
記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)
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