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「現代女性に多い肌トラブル」の意外な原因とは?[美容皮膚科医 山崎まいこ先生に学ぶ ♯1]

季節の変わり目や生活習慣が原因で、肌が敏感になるという人が増えています。以前は肌トラブルがなかったのに、急に肌が敏感になることも。肌が敏感になるメカニズムやその要因などについて、東京・代官山の「まいこ ホリスティック クリニック スキンク リニック」院長・山崎まいこ先生にお話を伺います。

ヨガジャーナル日本版編集部

"肌が敏感になる"って、どういうこと?

"敏感肌"はアトピーやアレルギーなど生まれつき肌が弱いだけでなく、最近では外的刺激や生活習慣が原因で、肌が敏感になる人が増えています。そもそも、肌が敏感になるということは、どのような状態なのでしょうか。

「もともと人の肌には、外的刺激から守るための"バリア機能"が備わっています。敏感肌は、この肌のバリア機能が低下している状態をいいます。バリア機能が低下すると、季節の変わり目や気温の変化などの外的刺激、生理サイクル、女性ホルモンの変化などに反応して、肌の乾燥が悪化したり、いつもの化粧水がヒリヒリしみたり、かゆみが出たりと、あらゆる肌トラブルを引き起こします。
健康な肌は、肌の内側に水分と油分がバランスよく保たれて、表面のキメが整っているので、外からの刺激も受けにくくなります。逆にバリア機能が低下した肌は、肌の内側に水分を保つことができず、どんどん蒸発して乾燥した肌に。表面のキメも乱れて、紫外線などの外的刺激を受けやすい状態になってしまいます」(山崎先生)

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photo by Hiromi Hashimura

もしかして“敏感肌”!? 肌状態&生活習慣をチェック!

肌の不調サインを見逃していませんか?ひとつでも当てはまるものがあれば、敏感肌予備軍の可能性も。5個以上の人は、すでに敏感肌になっているのでスキンケアから見直す必要があります。まずは、自分の肌状態や生活習慣をチェックしてみましょう。

□肌が乾燥してごわついている
□いつもの化粧水がしみる、または化粧品が合わなくなった
□肌にかゆみや赤みが出ている
□洗顔後すぐに肌がつっぱる
□ニキビや吹き出物ができやすくなった
□化粧ノリが悪い
□一日中エアコンが効いた室内、または屋外で過ごすことが多い
□生理前に肌の不調が気になりやすい
□甘いものがやめられない
□外食をする機会が多い
□手足が冷えている
□便秘が気になる

「クリニックにいらっしゃる患者さんの中には、自身の肌が敏感になっていることを自覚していない人もいらっしゃいます。敏感肌になってからではなく、日頃からしっかり保湿したり、生活習慣を見直したりと予防することが大切です」(山崎先生)

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photo by Hiromi Hashimura

肌が敏感になる要因とは?

肌が敏感になる要因は、多岐に渡ります。季節の変わり目や空気の変化、紫外線や花粉などの外的影響は想像できる方も多いかもしれませんが、実は内的影響も大きく関わっているようです。

「外的影響はもちろんですが、現代女性の敏感肌の要因は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活の乱れなど、内的影響が大きく関わっていると言えます。生理サイクルや睡眠不足なども上手にケアすることが、健やかな肌を保つためには必要です」(山崎先生)

<外的影響>
・肌の乾燥
・花粉やPM2.5など大気物質
・季節の変わり目や気温の変化
・紫外線
・汗や摩擦

<内的影響>
・生理サイクルなど女性ホルモンの乱れ
・ストレス
・睡眠不足
・食生活の乱れ(腸内環境の悪化)

実は敏感肌かも?と思った方も多いのではないでしょうか? 悪化する前に、正しいケアで予防することも大切です。次回は、「肌が敏感な時に見直したい正しいスキンケア」について伺います。

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photo by Hiromi Hashimura

教えてくれたのは…山崎まいこ先生
まいこ ホリスティック スキン クリニック院長。滋賀医科大学を卒業後、臨床研修を行い、形成外科、皮膚科、美容皮膚科院長を経て、2017年に代官山に「まいこ ホリスティック スキン クリニック」を開業。消化・吸収と腸内環境に着目した「ホリスティック栄養学」に基づき栄養指導を行っている。著書に、『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)がある。

まいこ ホリスティック スキン クリニック
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『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)/photo by Hiromi Hashimura

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