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扉を開けたくなるカード vol.12 「donguri to ie.さん」

作品にそっと添えられていることも多い、クリエイターの名刺やショップカード。イベントやお店に出かけて持ち帰ったり、手渡しでいただいたり…と、普段からたくさんのカードを受け取る編集部スタッフが、心に残った1枚をご紹介します。その人に会いたくなるような、作品を覗きたくなるような、お店に足を運びたくなるような…そんな、次の扉を開けたくなるカードがいっぱいです。

その愛らしい、絵本のような世界観に思わず目を奪われる、そんな素敵なカードと出会いました。窓からのぞく彼らにはどんな物語があるのでしょう。色鉛筆だからこその、素朴な魅力。作り手のdonguri to ie.さんにお話をうかがいました。

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donguri to ie.さん

色えんぴつで描いた、素朴であたたかいプラバンアクセサリーを制作されている作家さん。

https://minne.com/@dongri-to-ie/

気持ちをそのままカードに

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この連載をはじめてから、素敵なカードが手もとにたくさん集まってくるようになったのですが、ひと目見て、「なんてかわいいんだろう」と本当にうっとりしました。このカードはずっと使われているものですか?

donguri to ie.さん: このカードは、1年前に「これからはイベントにたくさん出よう!」と決意したタイミングで制作しました。

たくさんの窓を開いているのは、そういった決意の表れかもしれませんね。

テーマは「何気ない日常」

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みんなそれぞれが思い思いに、「窓の外」をたのしんでいますね。どんなイメージでつくられたのでしょうか?

donguri to ie.さん: “いつものくらしの中にある素朴だけれど大切なたからもの”というのが、donguri to ie.のコンセプトなんです。作品の舞台はいつも「何気ない日常」。このカードの風景も、そんな日常の子どもたちの素朴なシーンを切り取ろうと思いました。

ついつい物語を想像してしまいます。

donguri to ie.さん: カードの中に並んだ作品を見て、絵本の1ページのように物語を感じてもらえたら、と考えていたので、うれしいですね。

コレクションしたくなるカード

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裏面にも、左端の女の子がいますね。

donguri to ie.さん: そうなんです。風船の女の子は、minneのギャラリーやSNSアカウントのプロフィール画像としても使っているものです。「あっ」と気づいていただけたり、目印としておぼえてもらえるといいなと思います。

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名刺交換をされるときなどに、なにか言われたことはありますか?

donguri to ie.さん: いくつか他の種類のカードもつくっているのですが、「かわいいから集めているんです」と言っていただくことがあって、それがとってもうれしいですね。

広がる、絵本のような世界

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色鉛筆でほっこりと描かれるやさしく素朴な作品たちは、その重ねられた厚みもあいまって、どれもまさに、絵本の中から飛び出してきたよう。子どものころ夢中になった物語を思い出してしまいます。

donguri to ie.さん: みなさんにとって、「素朴で小さな自分だけのたからもの。」と感じてもらえるような作品を、これからもつくり続けることができればと思います。

「自分だけの」という言葉が、とてもしっくりとくる気がします。絵本のような世界観と、見るひとのたのしい想像がふくらむ、素敵なギャラリーとカードでした。

最後に、donguri to ie.さんのものづくりを覗いてみましょう。
おすすめの2作品を選んでいただきました。

すずらんの小道 ブローチ

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「すずらんが咲く、お気に入りの小道を切り取った」というブローチです。すずらんの繊細でアンティークな雰囲気が、小さな円の中にぎゅっと閉じ込められています。

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