カップラーメンと並び、インスタント麺の定番として多くの人に愛されるカップ焼きそば。定番のソース味はもちろん、塩味や変わりダネといった味のバリエーションも色々登場しています。そこで今回は「1日2食は即席麺を食べる」即席麺研究家と一緒に、人気のカップ焼きそば20製品を食べ比べてみました。果たして、気になる1位は…?
増田 乃律子/Test by MONOQLO編集部
年間1500以上新商品が登場するカップ焼きそばの戦いは熾烈です
「カップ焼きそば」とひと口に言っても色々な製品が出回っていますが、プロいわく、「年間1500以上の新商品が登場する即席麺の中でも、違いを出すのが難しいジャンル」なんだとか。
その理由は、「王道のソース焼きそばの出来が各社とも良く、なかなか消費者が新商品に手を伸ばしにくいから」とのこと。確かに、食べ慣れた商品を買うことがほとんどですよね。
そんなカップ焼きそばですが、それでも違いを出すために各社趣向を凝らしています。
ということで今回は、全20種類のカップ焼きそばをプロと一緒に食べ比べてみることにしました。
みんなに愛されるカップ焼きそば20製品食べ比べてNO.1を大調査
今回の検証を行うにあたってご協力いただいたのは、雑誌やTVなどで活躍し、即席麺の魅力を伝える即席麺研究家の大山即席斎氏です。
主役のカップ焼きそばは「王道のソース系」と、「塩味を含む変わりダネや限定味」からそれぞれ10製品を食べ比べ、麺や具材、ソースの絡みなどの下記の5項目で全20製品をジャッジしました。
[テスト項目①:麺のコシや食感の良さ(配点:5点)]
お湯で戻した麺でも、焼きそばとしての食感がしっかり保たれているかをジャッジしました。
[テスト項目②:具材の充実度(配点:5点)]
単にボリュームだけでなく、具材の質や素材の良さを生かしているかも判断しました。
[テスト項目③:味の本格度(配点:5点)]
インスタント麺として、生麺の焼そばにどこまで迫れているかをジャッジしました。
[テスト項目④:ソースの絡み(配点:5点)]
液体、粉末ともにソースを麺にかけて混ぜたとき、なじみやすいかどうかを見ました。
[テスト項目⑤:全体的なコスパ感(配点:5点)]
最後は値段相応かどうか。突出した価格帯はないので、今回は比べやすそうです。
以上の5項目を、大山氏に各5点×5の25点満点で評価していただきました。
【定番ソース味部門】王道のソース焼そばを制するのは?
それではまずは、カップ焼そばの定番ソース味部門の10製品ランキングの発表です!
1位明星一平ちゃん 夜店の焼きそばからしマヨビームは病みつきです!
明星食品
明星 一平ちゃん
夜店の焼そば
実勢価格:194円
内容量:135g
カロリー:607kcal(1食あたり)
※リンク先は3個セットの商品ページになります
定番ソース焼きそばNO.1は、こってり系ラーメンを基とする「一平ちゃん」シリーズの看板メニュー「明星 一平ちゃん 夜店の焼そば」でした。からしマヨネーズの安定感が抜群で、細麺ながら食べ応えも十分です。
麺のコシや食感の良さ以外はすべて4で、合計は19点でした。
からしマヨネーズはやっぱり病み付きになります。おなじみのマヨビームが◎。
2位はサンヨー食品 サッポロ一番オタフクお好みソース味焼そば
サンヨー食品
サッポロ一番
オタフクお好みソース味焼そば
実勢価格:194円
内容量:124g
カロリー:520kcal(1食あたり)
2位はサンヨー食品 サッポロ一番 オタフクお好みソース味焼そばです。シャッキリした麺の食感が良く、どろどろとして色の濃いオタフクソースは甘みと旨み十分! 個性を物語ります。
味は満点の5、麺とソースは4で具材が2と劣りましたが、合計点は18となりました。
3位は東洋水産 ごつ盛り130gの麺は豪快でコスパは抜群!
東洋水産
ごつ盛り ソース焼そば
実勢価格:121円
内容量:171g
カロリー:784kcal(1食あたり)
※リンク先は1ケース(12個入り)の商品ページになります
3位は東洋水産 ごつ盛り ソース焼そば。具材は貧弱な一方で麺は弾力があり、ウスターと出汁の旨みが感じられるソースも満足感は高いです。
名前通りの豪快な盛り加減でコスパは5と最強で、ソースも麺も4でしたが、残念ながら具材の評価は1でした。