ほぐれおにぎりがみんなを笑顔に
最後に、「おにぎりの良さってどんなところだと思いますか?」と橋本さんに訊ねてみました。
「ケータリングで行った現場で、『仕事はきついけど、このおにぎりのおかげでがんばれる』なんて言っていただけることがちょくちょくあって。おにぎりには人を元気にする力があるのかな?って思うことがあるんです。今改めて考えると、ボクらふたりはそういうおにぎりの魅力に引かれて今の仕事をしているのかも……。
ご紹介したおにぎりの作り方を覚えたら、ぜひご自分の家族やお友だちにおにぎりをふるまってみてください。そうして多くの人が元気になってくれたらいいな……って思います」
今回ご紹介した“ほぐれおにぎりの握り方”、後日自宅で試してみたところ、かつて自分が握っていたものとは次元の違うおにぎりをつくることができました。このメソッドを実践すれば、誰でも口ほぐれの良いおにぎりを握れる。これは自信をもって断言できます。
もし周囲に暗い顔をしている人がいたら、自作のほぐれおにぎりを差し入れてみてはいかがでしょう。握りたてのおにぎりのおいしさには、快感にも似た感動がある。あなたのほぐれおにぎりが上手に握れていたなら、きっと明るい笑顔を見せてもらえるはず!
構成・文・写真:植松富志男(macaroni編集部)