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もう、ベタベタしない!お手軽な湿気対策がこちらです

ライフスタイル

ジメジメしがちな季節。部屋やクローゼットの中をスッキリさせるのに役立つアイテムと言えば「除湿剤」ですよね! 今回は効果が期待できそうな除湿剤25製品の比較テストを行い、おすすめランキング順ランキングを作成しました!

青山 卓弥/Test by MONOQLO編集部

高温多湿の国・ニッポンおすすめのジメジメ対策は?

季節によって快適に過ごせる湿度は変わってきますが、梅雨から夏にかけてだと、60%前後が理想的といわれています。

でも2017年6~8月の東京都の平均湿度を振り返ってみると、おおよそ78%。8月に絞ったデータにいたっては、平均83%を記録するなど、まるで街じゅうが風呂場のような状態でした。

東京都の月平均湿度(気象庁の過去のデータより)

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ここまで湿度が高いと、不快指数もうなぎのぼり。体調まで崩してしまうこともあります。また、湿気は体調だけでなくお部屋のいろいろなところにも悪影響を与えます。

たとえば……

①カビの発生
湿気は衣類のニオイやカビの原因となります。「高湿度+高気温」はカビの大好きな環境! クローゼットや衣装ケース内は衣類同士の隙間が狭く、空気が通りにくいため、湿気が溜まってカビの温床になりがちです。また、物がギッシリ詰まった押入れなどもカビが繁殖しやすくなります。

カビは、衣類をダメにしてしまうだけではありません。カビの胞子が空気中に舞い、それを吸い込むと真菌症という病気になってしまうことも……。

②害虫の温床
衣類を食べる「衣類害虫」は高温多湿であるほど活発になります。そのため、梅雨から夏は“虫食いのシーズン”といわれるほど。

とくに、機密性の高い集合住宅は湿度が高くなりやすく、ダニや、カビを食べるチャタテムシなどの害虫が発生しやすくなります。

③結露
湿度が高いということは、お部屋の空気中の水分が多くなり過ぎているということ。その結果、結露が発生します。

窓に結露するとカーテンにカビが生え、押し入れに結露すると壁や布団などにカビが生える原因となってしまします。

④臭い・不快感
梅雨時など、外から帰って家のドアを開けたとき「なんだか不快だな」と思ったことはありませんか? 原因は部屋にこもった湿気の可能性が。

在宅時はエアコンの除湿モードや小まめな換気などで対策できますが、留守にしているときなどはそうもいかず……。帰宅時のモワッとした湿気、何とかして少しでも減らしたいですよね。

……そこで今回はイヤな季節を快適に過ごすために強い味方となってくれる「除湿剤」に注目!身近なお店で入手可能な25製品を検証し、おすすめ順ランキングを作成しました。

でもランキングの発表の前に「除湿剤のキホン」をご紹介したいと思います!

知っておきたい除湿剤の基本的な特徴とポイント!

ひと口に「除湿剤」と言っても実はいろいろなタイプがあります。それぞれ用途が違うので、本来の用途と違うものを選んでしまうと結果が得られないことも……。

そこで、用途にあった正しい製品を選べるよう、除湿剤の特徴や種類を詳しくお伝えしたいと思います。

ポイント①除湿剤の“中身”は大きくわけると3タイプ

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まずは「中身」の種類から。除湿剤の中身は大きく3タイプに分けられます。

中身① 水溶液が溜まるタイプ
容器の上段に湿気を吸う塩化カルシウムなどが入り、吸い取った水が下段に溜まるもの。床に直接置くタイプで、後で水を捨てる必要があります。

中身② ゼリーに変わるタイプ
吸い取った水分が漏れ出さないように、ゼリー状に変えるもの。シートタイプなど薄型なものが多く、クローゼットや引き出しに最適な形状です。

中身③ 水分を吸着するタイプ
お菓子などの乾燥剤としても有名な、シリカゲルを使用した除湿剤です。表面に小さな穴があいたスポンジ状になっているため、水分を取り込み逃しません。

ポイント②除湿剤の形状は主に4タイプ

中身の次は、除湿剤本体の形状とその特徴をみてみたいと思います。

除湿剤の形状は主に「置き型BOXタイプ」「吊り下げタイプ」「タンス・引き出しタイプ」「大判シートタイプ」の4タイプにわけられます。それぞれの特徴は以下の通りです。

形状① 置き型BOXタイプ

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置き型BOXタイプの特徴

箱型の容器の上段に除湿成分が入っていて、吸い取った水分が下に溜まるようになっています。床上などに直接置いて使います。

吸湿量は500ml前後の製品が多く、ゼリータイプに比べると使用目安期間がやや長いようです。湿気は下に溜まりやすいので、除湿には置き型BOXタイプがマストと言ってもいいかもしれません。

より効果を高めたい場合は、ほかの形状の除湿剤との併用もおすすめです。

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置き型BOXタイプのメリット

除湿した水分の量が目で見えるので、取り替え時期がわかりやすいです。また、目視できるので信頼感もあります。場所を選ばずどこにでも置けるので、台所や靴箱など幅広い場所で活躍します。

置き型BOXタイプのデメリット

紙製のフタが外れやすく、見た目がやや安っぽい点はイマイチかも。また、排水時は上部のシートをカッターなどで切る必要があるので少し面倒……。そして使用後、ゴミに出す際はお住いの地域によっては細かい分別が必要になるので注意が必要です。

※「置き型BOXタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。

形状② 吊り下げタイプ

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吊り下げタイプの特徴

水分がゼリーに変わるものが主流です。場所を取らないスリムな形状で、フックが付いているためクローゼットや洋ダンスに最適。吸湿量は100~200ml台の製品が多くなっています。

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吊り下げタイプのメリット

消臭や防カビ機能つきのものが多く、除湿以外の衣類ケアも同時にできるのはうれしい! 薄型&コンパクトで邪魔にならず、ジメジメ臭もいっしょに撃退できるのが高ポイントです。

吊り下げタイプのデメリット

使用期間を過ぎるとゼリーが漏れ出すこともあるので、取り替え時期のチェックは必須です! また、中には防虫成分のニオイが強めのものもあります。

※「吊り下げタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。

形状③ タンス・引き出しタイプ

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タンス・引き出しタイプの特徴

湿気を吸着するシリカゲルを使用するものが多いです。小袋や薄いシート状のもののほか、収納のわずかな隙間にも置ける細い棒状のものもあります。鞄や靴、衣装の収納時に役立ちます。

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タンス・引き出しタイプのメリット

シリカゲル使用なので安心感が高く、水分を吸着するタイプのシリカゲルを使った製品ならば中身が漏れ出す心配もありません。また、薄型なので収納の邪魔にならないのもいいところです。

タンス・引き出しタイプのデメリット

なかにはゼリーに変わるタイプもあるので注意が必要です。ゼリーは中身が漏れることがあるので、衣類に直接乗せたい場合は避けたほうがよいでしょう。天日干しで再生できるものもありますが、人によっては面倒と感じるかも……。

※「タンス・引き出しタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。

形状④ 大判シートタイプ

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大判シートタイプの特徴

除湿力が落ちたら、天日に干して何度も使えるという製品が多く、コスパがいいタイプです。どれも再生サインがついているので、干しどきもわかりやすくなっています。寝具の収納などに最適ですが、用途に応じてカットしても使えますよ。

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大判シートタイプのメリット

ほかのタイプと比べ吸湿する面が広いので、高い除湿力が期待できます。広い場所でも使いやすく、押入れもしっかり除湿してくれます。好みの大きさに切ってもOKです!

大判シートタイプのデメリット

再生サインが1、2か所にしかないため、細かく切ると再生時期がわからなくなってしまうことも……。また、再生させるには晴れた日に半日以上干す必要があるので、その点は忙しい人には向かないかもしれません。

※「大判シートタイプ」についてはコチラの記事で詳しくご紹介しています。

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