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本当はやせない…!? コーヒーダイエットの真実を管理栄養士が教えます

就寝前はなるべく避けよう!

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眠気覚ましにコーヒーを飲む方もいらっしゃると思いますが、コーヒーに含まれているカフェインには、覚醒作用があります。

そのため、夜寝る前に飲むと寝つきが悪くなり、睡眠不足に繋がってしまいます。睡眠不足が食欲増進に繋がる可能性も明らかになりつつあるので、寝る前にコーヒーを飲むことは避けたいですね。(※2,7)

妊娠中や授乳中のママは摂る量に気を付けよう!

コーヒーに含まれるカフェインによる、妊産婦や胎児への影響について、現時点では信頼に足る研究結果は十分ではありません。

世界保健機関(WHO)は、カフェインの胎児への影響は、まだ確定はしていないとしつつも、妊婦に対して、コーヒーは1日3~4カップまでにすることを呼びかけています。

妊娠中、授乳中はコーヒーを飲みすぎないよう、日々の楽しみの程度にするとよいのではないでしょうか。(※2)

コーヒーは楽しみのひとつに

「コーヒーを飲むと痩せるのか」という疑問については、現時点では断言することができません。ダイエットを成功させたいと願う気持ちが強いと、さまざまな情報に流されてしまいがち。

「体に良い」と言われていても、何かひとつの食材ばかりを偏って摂ることは、栄養不足や体調不良に繋がるおそれがあるため、おすすめできません。

コーヒーは、ブラックであればカロリーも低くダイエット中でも安心して飲むことができるのが嬉しいポイント。忙しい毎日の生活の中に、コーヒーを飲む時間を取り入れてリフレッシュに活用するなど、上手に付き合っていきましょう。

【参考文献】

(※1)Lee A, et al.|Coffee Intake and Obesity: A Meta-Analysis |Nutrients.|2019 Jun 5;11(6)
(※2)農林水産省|カフェインの過剰摂取について
(※3)厚生労働省|e-ヘルスネット |抗酸化物質
(※4)文部科学省|日本食品標準成分表2015年版(七訂)|し好飲料類/コーヒー/浸出液
(※5)Ann MacDonald|Why eating slowly may help you feel full faster|Harvard Health Blog - Harvard Health Publishing
(※6)厚生労働省|e-ヘルスネット|過食
(※7)厚生労働省|eヘルスネット|睡眠と生活習慣病との深い関係

(すべて2019-7-14閲覧)

【文】管理栄養士/佐々木りさ

自分に自信がないと感じていた心身の状態を、毎日の食事を変えて改善させた経験から、日々の食事の重要性を体感。自身の経験をメソットにする美自信食事講座を主宰。コラム執筆やレシピ開発、量販店向け販促資料や売り場構成など幅広く活躍中。

佐々木りさ 公式blog
佐々木りさ 公式Instagram

【監修】管理栄養士/藤橋ひとみ

I's Food & Health LABO.(アイズフードヘルスラボ) 代表
毎日の食事で心身のトラブルを予防・改善できる社会の実現を目指し、フリーランス管理栄養士として活動中。 東京大学大学院、医学博士課程在籍。EBN(科学的根拠に基づく栄養学)の考え方を大切に、コラム執筆・監修、メディア出演等、健康情報を伝える活動や、食と健康の専門家のスキルアップ支援をおこなう。大の大豆・発酵好きで、国内外にてその魅力を発信している。

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