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「自分さえ頑張れば」の落とし穴

ライフスタイル

「私が我慢すればなんとかなる」……こんなふうに考え、知らず知らずのうちに自己犠牲をしてつらい思いを抱えてしまうことはありませんか? この記事では、自己犠牲の行動をとってしまう理由や、自己を犠牲にしがちな人の特徴、自己犠牲をやめる方法を、心理カウンセラー・萩原かおりさんに解説してもらいました。

萩原かおり(心理カウンセラー)

(5)面倒ごとを避けたいから

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トラブルや失敗などの面倒ごとを避けたいと願う気持ちを「回避欲求」といいます。

回避欲求が強い人は、面倒ごとを避けるための労力をいといません。

そのため相手の欲求を退けてもめるくらいなら「自分が我慢すればいい」と考え、自分の意見を押し曲げてでも相手の意見を飲むなど自己を犠牲にしがちです。

場合によっては相手を優先したほうがプラスになることもありますが、毎回相手を優先していると精神的に疲れてしまうことも。

自己犠牲が癖になって心を消耗しないように、大事な局面では自分の意見や気持ちも大切にしましょう。

自己犠牲の行動をとる人の特徴

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自己犠牲の行動をとる人には特徴があります。

よく見られる特徴を5つ、理由とともにご紹介します。

(1)親和欲求が高い

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人にはさまざまなモチベーションがあり、そのひとつに「親和欲求」があります。

親和欲求のある人は、相手と親密な友好的関係をつくって好かれたいと願うもの。

相手の役に立ち、好感度を高めることで、人から好かれようとします。

「相手に好かれたい」と強く望むため、相手の要望に合わせて行動する傾向があり、自分を犠牲にしてでも相手を助けようとします。

(2)過保護な環境で育った

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自己犠牲の言動をとる人は、親から過保護に育てられた人が多い傾向があります。

つまり、親も自分自身より子どもを優先する自己犠牲の姿勢で育てているため、子どもにも自己犠牲の姿勢が定着していくのです。

また、こうした環境にいると、人にだまされたり裏切られたりする経験も少なく、人を信じやすくなります。

そのため他人をあまり疑わず、手助けしたり親切にしたりすることにも抵抗がなくなるのです。

(3)個性が強い

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まわりと考え方がちがう個性的な人は、いわばマイノリティな存在。

他人とのちがいを感じることが多く、集団生活をするうえでは自分の言動をまわりに合わせなければなりません。

そのため自分よりも他人を優先する自己犠牲の精神が育ちやすいのです。

まわりに合わせないとしても、良好な関係を維持するため、自分の考えが理解されるように説明するなど相手に合わせた行動をとるので、やはり自己犠牲の姿勢が根づくでしょう。

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