8月に入り夏も真っ盛り。こんなに暑いときは、夏限定の冷たいあんこ菓子はいかがでしょう。今回紹介するあんこ菓子は、創業明治4年、地元静岡で愛され続ける老舗きんつば専門店「又一庵」の水きんつばです。
8月に入り夏も真っ盛り。こんなに暑いときは、夏限定の冷たいあんこ菓子はいかがでしょう。今回紹介するあんこ菓子は、創業明治4年、地元静岡で愛され続ける老舗きんつば専門店「又一庵」の水きんつばです。
120年以上続くきんつば専門店だからこそできた、日本初の“水きんつば”
又一庵は静岡県磐田市に本店を構える老舗きんつば屋さんです。二代目の鈴木康司さんが125年ほど前にきんつばを作り始め、今でも四季折々のきんつばをすべて手焼きで作る人気のお店です。そんなきんつばに情熱をそそぐ専門店が、日本で初めて、夏に食べる「水きんつば」を作りました。
ことの発端は、お客様の声から。「夏でも日持ちがよく贈り物にできる美味しいきんつばを作ってほしい」という要望を受け、試行錯誤の末、約20年前に現当主で四代目の鈴木康元さんが開発されたのです。
葛と寒天が織りなす極上の滑らか食感
水きんつばは、葛と寒天でできた生地の中にきんつばが丸ごとひとつ浮いている、まったく新しいきんつばです。
水きんつばの魅力は、なんと言ってもその食感と喉ごしでしょう。葛と寒天が絶妙なバランスで混ぜ合わされた生地は滑らかで柔らかい舌触りが心地よく、つるっとした喉ごしもクセになります。白く半透明な見た目もまた涼やかで、冷して食べるとなお一層美味しさが増し、実に爽快です。
水晶のように美しいみごとな粒立ちのあんこ
又一庵のきんつばに使われるつぶあんは、ほかに類を見ないほど粒立ちが良く、水晶のように光る小豆がとてもきれいです。北海道十勝産の大粒小豆だけを厳選し、皮が破れないように丁寧に炊き上げられています。
水きんつばには、このつぶあんにこしあんを少し加え、通常のきんつばに比べ、より滑らかなあんこが使われています。粒立ちをそのままに、生地の食感に合わせたスムースなあんこは、甘さも控えめで夏の涼を感じるさっぱりとしたきんつばに仕上がっています。
実は又一庵は、「また一つ食べたい!」というお客様の想いから、お客様により命名されたお店です。創業以来、常にお客様を大切にし、夏にもきんつばを食べたいというファンの期待にこたえるべく水きんつばは誕生しました。もうすぐお盆のこの季節、銘も色も涼やかなきんつばを家族皆で愉しんでみてはいかがでしょうか。