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島根でたたら製鉄の史跡めぐり!『もののけ姫』の世界を体験

旅行・おでかけ

砂鉄から鉄を造りだした「たたら」。たたら製鉄は高炉による近代製鉄に主役は譲ったものの、今もなお島根県雲南市から奥出雲町に残る史跡を訪ね歩くことができます。玉鋼を使った日本刀鍛錬の実演や博物館など、おすすめスポットをご紹介します。

大きな桂の木のたもとに静かにたたずむ菅谷たたら「高殿」。この桂の木は秋に3日だけ炎のように真っ赤に色づくとのこと(2015年4月撮影)

菅谷たたら(Googleマップ)は江戸時代末期に造られた「たたら」の炉を覆う茅葺きの建物「高殿」が残っていて、さらに「たたら」で働いていた人たちが暮らしていた時の町並みもそのまま現代に残った全国で唯一の場所。国の重要有形民俗文化財にも指定されています。

菅谷たたら
Googleマップ

菅谷たたら「高殿」の室内。天井の高い建物の中央に炉、その左右に吹子(ふいご)があります(2014年12月撮影)

菅谷たたらで鉄を造っていたのは、松江藩が抱えていた鉄師で出雲4大鉄師にも数えられていた田部(たなべ)家。江戸時代の1751年から、途中15年ほどの中断を挟みつつ、大正時代の1921年まで170年にわたり「たたら」の操業を行っていました。

高殿は2014年に保存修理工事が完了し、美しい姿で甦りました。中に入ると天井の高い建物の中に粘土でできた炉と両方から風を送り込む吹子(ふいご、鞴)があり、間近で見ることが可能です。

「高殿」の前から見た菅谷たたら山内/写真提供:宇都宮睦登 氏

「高殿」の前にでると、菅谷たたら山内の町並みが広がります。「たたら」が操業していた頃は、この町並みの中を多くの人が往来していたのだろう……という思いに馳せて眺めて見ると感慨深いですね。

鉄の歴史博物館で、たたら製鉄に関する歴史を学ぶ

「たたら」の製鉄に関わる資料を展示している雲南市吉田町の鉄の歴史博物館。周囲の町並みもレトロな雰囲気を醸し出しています/写真提供:宇都宮睦登 氏

菅谷たたら山内から、車で10分ほどの雲南市吉田町にある鉄の歴史博物館(Googleマップ)。

鉄の歴史博物館
Googleマップ

菅谷たたらを操業していた田部家が所有していた資料を中心に「たたら」の製鉄に関する知識を得ることができます。

鉄の歴史博物館に至る町並みもレトロな雰囲気を醸し出していますので、時間をとってゆっくり散策したいですね。

たたら鍛冶工房では、刃物づくりの体験が可能

たたら鍛冶工房で体験できるペーパーナイフ造り。金槌で真っ赤になった鉄釘を叩き、グラインダーで加工すると出来上がります(2014年12月撮影)

菅谷たたら山内から、車で15分ほどの距離にあるたたら鍛冶工房(Googleマップ)では、1週間前までに事前予約するとペーパーナイフや小刀を造る「刃物づくり体験」ができます。

たたら鍛冶工房
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