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京都の庭園ゆったりお庭鑑賞は一人旅がおすすめ

旅行・おでかけ

一人でゆっくり自分を見つめ直したい、誰にも邪魔されず、とにかくぼーっとしていたい。そんなときにおすすめなのがお寺でのお庭鑑賞。京都の数々の庭園の中から、一人旅にふさわしい、ゆったりと拝観させていただける7つのお庭を選んでご紹介します。

執筆者:森川 孝郎

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東福寺『八相の庭』東庭

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『八相の庭』のうち西側の「市松模様」の庭

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『八相の庭』のうち北側の小さな「市松模様」の庭

東司(とうす・トイレのこと)の柱石の余材を利用して抽象的に「北斗七星」を表現したという東庭も興味深いですが、有名なのは、西と北の「市松模様」の庭。「市松模様」というのは、ルイ・ヴィトンの「ダミエ」のような格子柄のことです。

「市松模様」をサツキの刈り込みで表現するという発想は見事ですが、これは手入れが大変そうですね。

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■東福寺
住所:京都市東山区本町15丁目778
アクセス:JR奈良線・京阪本線「東福寺」駅下車、徒歩10分
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交通アクセス

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東福寺ホームページ

青蓮院 青色の美しい光に魅せられて

東山の裾野、粟田口(あわたぐち)の青蓮院は、代々親王が住職を務めてきた門跡寺院。青蓮院には2つの庭園があり、ひとつは室町時代に相阿弥(そうあみ)が作庭したとされる池泉回遊式庭園、もうひとつは小堀遠州の作といわれる『霧島の庭』で5月に咲く霧島ツツジが有名。

いずれも門跡寺院らしく格調の高い庭で、庭の中を散歩すれば、四季折々の美しい自然に癒やされます。

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多数の青色LEDの光を用いた芸術的なライトアップ
青蓮院の庭の、ふだんとは全く異なる様子を楽しむことができるのが、春秋に行われる夜間ライトアップ。

京都では、あちこちで夜間ライトアップが行われますが、青蓮院では多数の青色LEDの光を用いた、他の寺院とはまったく表現手法の異なる高度に洗練された芸術的なライトアップが行われます。

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庭園には、豊臣秀吉の寄進という「一文字手水鉢」がある
闇夜の中で、光っては消え、また光っては消える、この無数の青い光の群れは、我々の住む宇宙の星々なのだろうか? そんな思いに駆られました。

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■青蓮院門跡
住所:京都市東山区粟田口三条坊町
アクセス:地下鉄東西線 「東山駅」下車、徒歩5分
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拝観のご案内

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龍安寺 世界的に有名になった石庭

京都の寺院の庭で、やはり外せないのが、龍安寺の石庭。

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龍安寺の石庭

昭和50(1975)年に、イギリスのエリザベス女王が公式訪日された際、この石庭を見学され、絶賛されたことが海外のマスコミに報道され、知名度が一気に上がりました。そんなこともあり、この庭では、海外からの観光客もよく見かけます。

さて、この石庭、一般には『虎の子渡しの庭』などといわれます。一面に敷き詰められた白砂を水に見立て、親虎が子虎をかばいつつ渡河する様子を表現しているというわけです。まあ、それもいわれてみれば、という感じで、茫洋たる海に浮かぶ島々という風に見立てることもできるでしょう。

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龍安寺の石庭

作庭者は不明。したがって作庭意図も明らかになっていませんから、もう、この庭に何を見るかは、見る人任せということで良いのでしょう。

お寺で渡されるパンフレットにも、この石庭に関する説明らしい説明はなく、ただ、

「石の象(かたち)、石群、その集合、離散、遠近、起伏、禅的、哲学的に見る人の思想、信条によって多岐に解されている。」

とだけ書いてあります。これ以上の説明のしようがないのだと思います。在るがまま。見えるがまま。余計な先入観を入れず、余計な説明を加えようとせず、まずは、そのものと向き合ってみることが、大切なのだと思います。

一人旅にぴったりなお庭だと思いませんか?

<DATA>
■龍安寺
住所:京都市右京区龍安寺御陵下町13
アクセス:京福電車「龍安寺」駅下車、徒歩7分。または、京都駅から市バス50番系統に乗車し、「立命館大学前」下車、徒歩7分
地図 → 龍安寺への道

龍安寺への道

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龍安寺ホームページ
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