よろスィーツ! スイーツ芸人のスイーツなかのです。
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「なにこれ!」とか「こんなのあったの!?」と驚きとともに喜ばれる「サプライズスイーツ」をご紹介するこの連載。するこの連載。第17回目は、新感覚のどら焼きをご紹介します。
箱を開けると……
「え、ほんとにどら焼き……?!」
これが「乙女のひととき」と出会った時の第一印象。最初に手にしたのは、百貨店での催事だったと思います。和菓子とは思えない可憐なパッケージに、ドライフルーツを使ったあんこという、どこを切り取っても今までに出会ったことがないタイプの新しいどら焼き。出会ってからは、大ファンのお菓子になりました。
これを読み終わった時には、皆さんも乙女のひとときファンにできるよう、全力で魅力を伝えるので、ぜひついてきてくださいね!
「乙女のひととき」を手がけるのは、広島県・呉市にある老舗和菓子屋「蜜屋」。広島出身の方や、広島県へ行かれた方なら、お土産売り場などで「蜜饅頭」というお菓子を必ずみたことがあると思います。長く愛される蜜饅頭でもお馴染みの蜜屋さんから、2017年夏に新たな和菓子が誕生しました。
「乙女のひととき」を考案されたのは、蜜屋の代表・明神博さんの次男・宜之さん。開発のきっかけを伺うと、「今まで和菓子を手に取ることが少なかった層を意識したものを作りたかったからです」と。和菓子職人として、和菓子教室や海外での実演をする中で、まずは沢山の人たちに和菓子を食べてもらわないと始まらないと感じた経験から生まれた想いだそう。
そんな明神さんの気持ちは、デザイン性に大きく表現されています。まずは、パッケージに注目!くり抜かれた中央の小窓からは、窓辺でティータイムを楽しむ女性の姿が描かれています。さらに箱を開けると、中にはまた違ったイラストが描かれ、世界観をグッと広げるおしゃれな仕掛け。まさに、乙女のひととき。
明神さんにパッケージへの想いを伺うと、「まず何だろうと興味を持っていただく商品名、和菓子にあまり使われないデザインを選びました」と。たしかに、この鮮やかなエメラルドグリーンは和菓子にはめずらしいカラー。箱を開けた時のサプライズ感も楽しんでもらいたい、そんな遊び心もステキですね。
次は、気になるどら焼きの味をご紹介しますね。
貴重なハチミツで漬け込んだドライフルーツ
パッケージデザインも斬新でしたが、肝心のどら焼きもとってもおもしろいのです。冒頭でも少し触れましたが、ドライフルーツを練り込み作られた特製のあんこを使っています。ドライフルーツのあんこって、一体どんな味なのか!
ドライフルーツには無花果やレーズンなどが使われています。ポイントは、ドライフルーツを地元・広島の宮島産の天然の蜂蜜を使って漬け込んでいること。この蜂蜜は貴重なもので、地元の素材を活かした贅沢な自家製ドライフルーツに仕上げています。
あんこは、北海道産の白小豆を使った白あんです。通常の白あんはインゲン豆を使うことが多いのですが、希少価値の高い白小豆を使っていることもこだわりのひとつ。明神さんにドライフルーツ餡を開発した際のお話を伺うと「白小豆の品の良い味わい、宮島蜂蜜の甘さ、ドライフルーツの食感のバランスを取ることが難しかったです」と。
ドライフルーツのあんこは、口に入れた時まず食感に驚きます。無花果のプチプチ感、くるみのカリカリ感が心地よく、今まで食べてきたどら焼きにはなかった新しい食感。
そこに蜂蜜のまろやかな甘みと香り高さもあわさって、口あたりがとっても上品な餡を楽しむことができるのです。
ふっくらした生地で包み込み、口の中で優しく餡と絡みあいます。余韻まで優雅な甘みが持続する味わいは、一度食べたら忘れられません。ティータイムに紅茶と一緒に食べたくなる、洋風テイストなどら焼きですね。
手土産にもぴったりなので、ぜひ大切な人へ贈ることもオススメ! 全部読んで気になった方、今すぐチェックしてみてください。
ナイスィーツ!