家のどこにいてもWi-Fiに繋がりやすい環境をつくることができる「メッシュWi-Fi」の技術が浸透しつつあります。そして、最近ではメッシュWi-Fiとスマートスピーカー融合させた製品も登場しています。今回はこの「スマスピの新機軸」の検証レビューをお送りしたいと思います!
高草真幸/Test by 家電批評編集部
最近よく聞く「メッシュWi-Fi」これって一体なんですか…?
あまりインターネットに詳しくなくても、日常的にスマホやタブレット、通信ゲーム機器などを使っていれば「Wi-Fi」のことはご存知かと思います。
また、一戸建てのお宅などでは場所によってWi-Fiが繋がりづらく、不便に思っている方も多いのではないでしょうか。そこでオススメなのが「メッシュWi-Fi」です。
1台のルーターと複数台のサテライト(専用の中継機)を組み合わせることで、家の中全体に網(メッシュ)のようにWi-Fiのネットワークをはりめぐらせることができるという技術です。
そして、最近ではメッシュWi-Fiとスマートスピーカーの機能をまとめた製品が相次いで登場しています。「Wi-Fi環境を整えるついでにスマスピを取り入れようかな」と思っていらっしゃるなら要チェックです。
という訳で、今回はメッシュWi-Fi環境に組み込める2種類のスマートスピーカーの検証レビューをお送りします。
サテライトとスマスピを兼ねるネットギア「Orbi Voice」
まずは、ネットギアの「Orbi Voice」からご紹介したいと思います。
ネットギア
ルーター + Orbi Voice
実勢価格:5万8937円
「Orbi Voice」はAlexaを搭載したスマートスピーカーであり、サテライトでもあります。ルーターの「Orbi」と一緒に使うことで機能します。
すでに「Orbi」でメッシュWi-Fiを構築していて、スマートスピーカーのみを増設したい場合は単品購入も可能です。
ネットギア
Orbi Voice(単品)
実勢価格:4万198円
一般的なスマートスピーカーと違って、ルーターから離れた場所に設置することも可能です。
ちなみに、サテライトの数は多ければ多いほど安心と思われるかもしれませんが、「Orbi」のノーマルなサテライト2台を設置した際と、Alexa搭載型サテライト「Orbi Voice」1台のみを設置したときの通信速度を計測したところ、上記のような結果に。「Orbi Voice」の健闘ぶりがうかがえます。
「Orbi Voice」はメッシュWi-Fiとしても優秀ですが、スピーカー機能もバツグンです。
Amazon MusicやSpotifyなど定番の音楽サブスクリプションサービスにはすべて対応。Alexaスキルを使って音声操作で楽曲を再生できるほか、ニュースの再生なども可能です。
1インチフロントツイーター、3.5インチフロントウーハーに加え、低音を強調するバスレフポートが搭載。かなり低域まで再生可能で、音量を上げるとテーブルが共振するほどです。
また、音の聞こえる範囲は広く、ほぼ無指向性で、全方位に広がる感じです。
ゴン川野さんによると、「Orbi Voice」でより快適に音楽を楽みたい場合は、耳の高さに近い位置に設置するといいそうです。
ルーターとスマスピが一体化エイスース「LyraVoice」
前述のネットギア「Orbi Voice」はサテライトとスマートスピーカーが一体化した製品でししたが、次にご紹介するエイスースの「Lyra Voice」は単体で使える、ルーター機能を持ったスマートスピーカーになります。
エイスース
Lyra Voice
実勢価格:1万9090円
サイズ:W270×H75×D75mm
重量:975g
「Lyra Voice」はAlexaを搭載したスマートスピーカーで、メッシュWi-Fiのルーターとしての機能も兼ね備えています。
ルーターとして単独で使える反面、サテライトは付属していないので、メッシュWi-Fiを構築したい場合はエイスースの「AiMesh」に対応した機器が別途必要になります。
「Lyra Voice」はBluetooth接続対応なので、スマホなどとつないで音楽を楽しむこともできます。