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この恨み、忘れない! 根に持つ人の心理と対処法

ライフスタイル

対人関係において、人を怒らせたり傷つけてしまうことは、よくあります。謝罪や埋め合わせ、トラブルの原因を解決して手打ち、で一件落着すればいいのですが、相手がそれを根に持って、後々までこじれてしまうことも、めずらしいことではありません。この「根に持つ」とは、どういう心理なのでしょうか。心理学者の平松隆円さんに教えていただきます。

平松隆円(化粧心理学者)

問題解決が苦手

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人間関係でトラブルが起きれば、両者でしっかり話し合って解決するしかありません。ですが、問題解決が苦手な人は、どのようにトラブルを解決していいのかをわかっていません。“傷ついた”という自分の気持ちを整理することができず、結果的に心の中で恨みに思うことで、解決をはかろうとします。

コミュニケーションが苦手

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問題解決以前に、そもそもコミュニケーションが苦手、ということもあるかもしれません。それはちょうど、子どもが最適なコミュニケーション手段をまだ知らないばかりに、好きな相手をいじめてしまうようなものです。

被害者意識

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根に持つというのは、「あいつのことは絶対許せない!」と恨みを持つこと。つまり、自分は被害者の側なんですね。相手を恨んでいる限りは、“自分はこんなにもかわいそうな人間なのだ”という立場でいられます。

被害者でいる限り、周囲もやさしく見守ってくれるでしょうし、相手よりも優位な立場に自分をおくことができます。人間関係を上手に築けないことも、これに影響しているかもしれません。

根に持つ人への対処法

このように執念深く“根に持つタイプ”の人とは、どのようにつきあうのがよいでしょうか。また、自分が根に持つタイプだという場合、その性格はどのようにすれば軽減できるのでしょうか。

コミュニケーションは最低限に

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一番シンプルな方法は、必要以上のコミュニケーションを取らないということです。

根に持つタイプは、自分の気に入らないことがあれば、すぐに恨みます。つまりどうしたって、そういうタイプからは、ほんのちょっとしたことで恨みを買ってしまう。であれば最初から、必要最低限のコミュニケーションにとどめておくのがよさそうです。

相手のプライドを傷つけない

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根に持つタイプというのは、ささいなことで傷つきやすかったりもします。もちろんそれは、相手の意に反しているから。そんな人には、相手のプライドを傷つけない言動が必要になってきます。

また、自分が根に持つタイプであれば特に、“他人を気にすること”をやめましょう。他人を気にしすぎると、自分の気に入らないことがイヤでも目について、結果として、根に持つということにつながることがあります。

恨みをいつまでも忘れない“根に持つ人”を、“恋人にフラれた人”に置きかえて考えてみてください。自分をフッた相手を忘れない限り、いつまでも心の中に未練が残りますよね。根に持つ人の心境も同じです。根に持つ原因となったできごとを忘れない限り、いつまでも次に進むことはできないんです。

(平松隆円)

※画像はイメージです

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