問題解決が苦手
人間関係でトラブルが起きれば、両者でしっかり話し合って解決するしかありません。ですが、問題解決が苦手な人は、どのようにトラブルを解決していいのかをわかっていません。“傷ついた”という自分の気持ちを整理することができず、結果的に心の中で恨みに思うことで、解決をはかろうとします。
コミュニケーションが苦手
問題解決以前に、そもそもコミュニケーションが苦手、ということもあるかもしれません。それはちょうど、子どもが最適なコミュニケーション手段をまだ知らないばかりに、好きな相手をいじめてしまうようなものです。
被害者意識
根に持つというのは、「あいつのことは絶対許せない!」と恨みを持つこと。つまり、自分は被害者の側なんですね。相手を恨んでいる限りは、“自分はこんなにもかわいそうな人間なのだ”という立場でいられます。
被害者でいる限り、周囲もやさしく見守ってくれるでしょうし、相手よりも優位な立場に自分をおくことができます。人間関係を上手に築けないことも、これに影響しているかもしれません。
根に持つ人への対処法
このように執念深く“根に持つタイプ”の人とは、どのようにつきあうのがよいでしょうか。また、自分が根に持つタイプだという場合、その性格はどのようにすれば軽減できるのでしょうか。
コミュニケーションは最低限に
一番シンプルな方法は、必要以上のコミュニケーションを取らないということです。
根に持つタイプは、自分の気に入らないことがあれば、すぐに恨みます。つまりどうしたって、そういうタイプからは、ほんのちょっとしたことで恨みを買ってしまう。であれば最初から、必要最低限のコミュニケーションにとどめておくのがよさそうです。
相手のプライドを傷つけない
根に持つタイプというのは、ささいなことで傷つきやすかったりもします。もちろんそれは、相手の意に反しているから。そんな人には、相手のプライドを傷つけない言動が必要になってきます。
また、自分が根に持つタイプであれば特に、“他人を気にすること”をやめましょう。他人を気にしすぎると、自分の気に入らないことがイヤでも目について、結果として、根に持つということにつながることがあります。
恨みをいつまでも忘れない“根に持つ人”を、“恋人にフラれた人”に置きかえて考えてみてください。自分をフッた相手を忘れない限り、いつまでも心の中に未練が残りますよね。根に持つ人の心境も同じです。根に持つ原因となったできごとを忘れない限り、いつまでも次に進むことはできないんです。
(平松隆円)
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