今や、様々なダイエット方法がブームになっていますが「MEC食」というダイエット方法を聞いた事がありますか?他のダイエット法と同じく、このMEC食も、やはりメリットやデメリットがあります。今回、管理栄養士がこのMEC食について詳しく説明したいと思います。
今や、様々なダイエット方法がブームになっていますが「MEC食」というダイエット方法を聞いた事がありますか?他のダイエット法と同じく、このMEC食も、やはりメリットやデメリットがあります。今回、管理栄養士がこのMEC食について詳しく説明したいと思います。
MEC食とは?
肉類、卵類、チーズの3つの食品を中心とした食事法
MEC食は、M:meat 肉類、E:eggs 卵類、C: cheese チーズを英語のアルファベットで表して、その頭文字を取ってMEC食と名付けられたダイエット法です。この3つの食品を中心に食べる他、1口30回噛む事や、ご飯やパンなど糖質が多い食品は食べないようにする事が、この食事法のルールになっています。
さて、この3つの食品をどれだけ食べるかですが、1日の目安量は、肉類だと200gで、薄切り肉なら8〜10枚程度、卵は3つ、チーズ120gで、6Pチーズなら6個程度、スライスチーズなら6枚程度です。
MEC食のメリットは?
メリット1::よく噛むようになる。
1口につき30回、咀嚼するのが、MEC食のルールですので、継続する事で、よく噛む習慣が身につきます。従って、今まであまり噛んでいなかった方は、食べる量が以前よりも少なくても、満腹に感じる事もあるかもしれません。また、よく噛んで食べる事で、唾液分泌が増え、消化しやすくしてくれるのも嬉しいですよね。
メリット2:代謝量が上がりやすくなる。
肉類、卵類、チーズはたんぱく質を多く含む食品ですので、これらを毎日しっかりと摂る事で、筋肉が作りやすくなります。筋肉がつくと、安静にしていてもエネルギーをより消費するため、基礎代謝量が増え、やせやすくなります。
MEC食のデメリットは?
デメリット1:腸内環境が荒れる可能性が出てくる。
肉類、卵類、チーズなどの動物性食品ばかり食べると、悪玉菌が増加しやすくなります。悪玉菌が増えると、腸内環境が悪くなり、便秘や下痢になりやすくなります。また、便秘が続く事で、にきびや吹出物など、肌のトラブルが起こり、気持ち的にも憂鬱になりやすくなります。そこで、このトラブルを予防するには、特に野菜、海藻類、きのこ類、その他、発酵食品の摂取を意識して、腸内環境を整えていく必要があります。
デメリット2:イライラしやすくなる。
極端に糖質の摂取を少なくすると、頭の回転が鈍くなり、イライラしやすくなります。なぜならば、私たちの脳のエネルギーは、この糖質に含まれるブドウ糖から作られているからです。また、糖質が不足している場合、私たちの身体は、脂質を分解して「ケトン体」を脳のエネルギーとして作り出しますが、これが作りだすまで時間がかかるため。イライラしやすくなる他、集中力が切れやすくなります。
デメリット3:リバウンドが起こる可能性がある。
これまで説明したように、ご飯やパンなどの糖質を極端に制限するダイエット法なので、もともとご飯やパンが大好きな人がこのダイエット法をすると、ストレスが溜まりすぎて、その反動で、今まで以上にご飯やパンなどの糖質をドカ食いしてリバウンドが起こる可能性がでてきます。もしかすると、今までの体重よりも増えてしまうかもしれません。
まとめ
極端な食品制限は危険
今回、肉類、卵類、チーズを中心に摂るMEC食について詳しく説明しました。どのダイエット法にも言えますが、極端な食品制限は、ストレスが溜まりやすくなる他、そのダイエット法をやめた途端に反動でリバウンドが起こりやすくなります。ダイエットは長期戦です。無理なダイエットよりも、自分の食生活にあうダイエット方法を見つけていきましょう。