知ってる?日本の伝統色から選ばれた自分の‟和の色”
伝統色からみるあなたの誕生色は?12ヶ月の季節の色
儚い桃色の「夢宵桜(ゆめよいざくら)」、萌え出る緑の「恋待蕾(こいまちつぼみ)」…。日本の伝統色から選ばれた、自分の‟和の誕生色”ってご存知ですか?月にはそれぞれ色があり、各色には‟きもののまち”新潟十日町・織物工業共同組合によって、日本独自の名前が付けられています。
美しい日本の色を追いかけて
空や花からとった色調も、四季の情感を練り込んだ名付けも、いずれも溜息が出るほど素敵なものばかりです。優しく、そしてどこか懐かしい自分の‟和の色”、探してみませんか?
1月の誕生色:想紅(おもいくれない)
和名:想紅(おもいくれない)
1月の誕生色の和名は「想紅」、しんと深く、濃い紅色のことです。白い雪の中で鮮やかに咲く、寒椿の色として名付けられました。凍てついた初春の季節だからこそ、誇り高いこの色は一層強く、華やいで見えます。
2月の誕生色:恋待蕾(こいまちづぼみ)
和名:恋待蕾(こいまちづぼみ)
2月の誕生色の和名は「恋待蕾」、柔らかく、優しげな黄緑色のことです。この名前の元となったのは蕗のとう。春を望み、重い雪の下からこっそり顔を出してくるあの様子は確かに、恋の訪れを待つ姿に似ているかも。
3月の誕生色:夢宵桜(ゆめよいざくら)
和名:夢宵桜(ゆめよいざくら)
3月の誕生色の和名は「夢宵桜」、楚々として甘やかな、薄桃色のことです。この色は山桜と結びついており、春の到来を告げる色とされています。山々を淡く繋ぐ桜の情景に、心惹かれない人はきっといないはず。
4月の誕生色:花舞小枝(はなまいこえだ)
和名:花舞小枝(はなまいこえだ)
4月の誕生色の和名は「花舞小枝」、穏やかだけれど芯の強さもある、黄味がかった茶色のことです。花実でなく枝をテーマにした珍しい色ですが、桜が目立つ季節だからこそ、それを支えるものには粋な魅力を感じます。
5月の誕生色:初恋薊(はつこいあざみ)
和名:初恋薊(はつこいあざみ)
5月の誕生色の和名は「初恋薊」、さっと目を引く、深い紫色のことです。五月晴れの下、野に咲く薊はとても目立つもの。しかしその一方で、棘のせいでなかなか近寄れないのは、まるで初恋の人を前にしたかのよう。