「牛乳は体によい飲み物」だということは、みなさんご存知ですよね。牛乳は朝? 昼? それとも夜寝る前に飲みますか? また、寝る前に飲むメリットは何でしょうか。カロリーや栄養効果もまとめてご紹介。あなたが思っている以上に、牛乳は万能なんですよ。
寝る前に牛乳を飲んでいますか?
みなさんは、牛乳を飲んでいますか? そして、牛乳を飲んでいる人はいつ飲みますか? 朝、昼、それとも夜?
カルシウム摂取に牛乳はおすすめですが、寝る前に牛乳を飲むと寝つきがよくなる、とも言われています。具体的にはどのような効果があるのでしょうか。
牛乳のカロリーと栄養
カロリー
寝る前に飲むのはいいけど、「牛乳はカロリーが高い」というイメージが……。これから体を休めるというときに牛乳を飲んだら、太ってしまうのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。牛乳1杯分(200ml)のカロリーは、134kcal(※1)です。心配しなければいけないほど高くはないので、安心してください。だからと言って、飲みすぎは禁物です。
栄養
牛乳に含まれている栄養素で、もっともメジャーなのが「カルシウム」ではないでしょうか。牛乳200ml中のカルシウム量は、220mg。(※1)
一日のカルシウム推奨摂取量は、15〜29歳男性で800mg、15歳以上の女性で650mg(※2)なので、牛乳を一日1〜2杯ほど飲んで、バランスのとれた食生活を送れば、カルシウムを十分に補うことができるでしょう。
また牛乳には、ビタミンB2やビタミンB12、パントテン酸といった栄養素も、豊富に含まれています。
※カロリー・カルシウム量の数値は「普通牛乳」の項目から参照
牛乳は健康にも美容にもよい
安眠効果
牛乳に含まれるアミノ酸の一種トリプトファンは、"幸せホルモン"と呼ばれているセロトニンを作ることができる物質です。セロトニンは体内でメラトニンという成分に変化し、睡眠を促します。(※3)
美容効果
先ほども書きましたが、牛乳にはビタミンB2が含まれています。ビタミンB2は髪や肌、爪、粘膜の健康維持を助けるビタミンです。(※4)美しい髪や肌を保つには、しっかりビタミンB2を補う必要があります。
疲労回復
トレーニングをしたあと、栄養バランスの整った食事にプラスして牛乳を摂りましょう。牛乳に含まれるビタミンB群が糖質、たんぱく質、脂質のエネルギー生成に関わり、運動後の疲労回復を早めてくれます。(※5)
便秘対策
牛乳に含まれる乳糖(ラクトース)は、腸内で乳酸菌のエサとなり、善玉菌を増やす作用があります。(※6)腸内環境を整えることは、便通を良くするために大切なことなので、便秘対策に効果的と言えるでしょう。
ダイエット効果
「牛乳でダイエット?」と不思議に考える方も多いと思いますが、最近の研究結果では、カルシウムの摂取量と肥満には密接な関係があるとされているんです。
日本栄養・食糧学会誌に記載された実験によると、牛乳から得られるカルシウム(ミルクカルシウム)を摂取したマウスは、体重や体脂肪が減少したという結果が報告されています。これは、ミルクカルシウムによりインスリンの分泌量が抑えられ、脂肪が生成されにくくなったためと考えられています。(※7)
寝る前に飲んで、虫歯にならない?
カルシウムは歯を丈夫に保つためには欠かせない成分です。しかし、牛乳には乳糖も含まれています。乳糖は、読んで字のごとく糖分です。口の中に乳糖が残ったままだと、虫歯になる原因になります。
寝る前に牛乳を飲んだときは、しっかり歯磨きをして口の中に糖を残さないようにしましょう。もちろん寝る前だけでなく、牛乳を飲んだあとは、口の中を清潔に保つ習慣を身につけるとよいですね。