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牛革でも羊革でもない。次に持ちたいのはしなやかな鹿革バッグ

ファッション

某クラフトイベントに訪れた際、偶然出合った「Leather Lab. hiーhi(ハイハイ)」という革製品ブランドの味のあるバッグ。聞くとそれは、宮城県石巻産の鹿革で作られたものでした。革作家の平間さんご夫妻が地元の素材活かし、大切に仕立てるバッグとそれに込められた思いにぜひ触れてみてください。

宮城県のアトリエでご夫妻が丁寧に生み出す革製品の数々

宮城県岩沼市にアトリエを構える「Leather Lab. hiーhi(ハイハイ)」。イタリア・フィレンツェで革バッグ作りを学んだ経験のある平間博之さんとその妻・麻里さんのお2人が、国内外の植物タンニンなめしの牛革や石巻産の鹿革を使用し、オリジナルのバッグや財布などを制作しています。

地元の鹿革を活かしたものづくり

なかでも今回ご紹介したいのが、石巻産の鹿革を使用したアイテムです。私はとあるクラフトイベントでそのバッグを見つけたとき、そのきめ細かでソフトな風合いに惹きつけられました。

けれど実は、家畜の牛や豚と違って鹿は野生動物のため、革に加工された後にもキズや穴、虫刺されの跡、色ブレが見られることが多く、扱うのが難しい素材なのだそう。それでもお2人がこの鹿革を使い続けるのは、「地元の宮城で獲れる素材を有効活用したい」という強い思いがあるからです。

2011年の東日本大震災以降、石巻の沿岸部は人口が減ったことで野生の鹿の活動範囲が拡大し、農業や林業が被害を受けるように。対策として駆除が行われ、その鹿肉は食用のジビエとなりますが、皮はうまく使われていなかったのだそう。以前から「いつか、地元の素材を活かしたものづくりをしたい」という思いを抱いていた博之さんは、その皮をなめした革の製品を作ろうと決意します。

それを実現し、鹿革を用いて制作を行うようになったお2人。荒々しいキズや穴なども、味わい深い個性だと捉えています。「これは喧嘩の跡か、それとも野山を駆け回ってできた傷だろうか」もしくは「傷がないのは、穏やかな子だったからかな」などと、日々ストーリーを感じ取っているそう。

また、そうした野性的な外見を持つ鹿革ですが、手触りはふんわりと柔らか。使い込むうちに手の油分で馴染み、しっとりと吸い付くような質感に変化していくのも大きな魅力です。

控えめに施されたギャザーが美しいトートバッグ

肩紐と持ち手が付いていて、2WAYで使用できるトートバッグ「Deerskin Soft Tote」。両方の持ち手が革で包み込むように取り付けられていることで、手に取ったときに自然と美しいギャザーが現れるのが特徴。柔らかな鹿革は、角を折り込むと末広がりの形になり、印象を変えて持つことができます。
裏地は付いていないので、外側の細かなシボ(しわ模様)がある革の吟面(表面)と、内側のわずかに起毛した床面(裏面)の質感の違いをぜひ楽しんでください。

ふっくらとした丸いフォルムが可愛らしい巾着バッグ

巾着バッグ「Deerskin KINCHAKU」は、紐をキュッと絞るとふっくらと丸みを帯び、鹿革のソフトな風合いが引き立つ一品。紐を絞るときにつかむスライダーには、さまざまな色の革を重ねた積み革が使われており、ワンポイントになっています。
小さめのサイズ感が上品で、明るいイエローを選べばコーディネートのほどよいアクセントに。落ち着いたネイビーは、ビジネスシーンやかしこまったシチュエーションにも対応してくれそう。

柔らかく体に寄り添うポシェット

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