変化を恐れるな
私は「今を楽しむ」ことは否定しないし、むしろすごく大事なことだとは思っているけど、未来の準備期間の辛さを忘れたいがために、今の楽しみに走るのはダメ。もったいない。
ラクをすることと、楽しく生きることは、ぜんぜん違います。
人は変化を怖がってしまういきもの。
苦労して寝込みそうになっても、現状に満足してないなら、這い上がりながら変化していくべき。
変化に慣れた人間というのはめちゃくちゃに強いです。
変化を恐れないことで、現状から抜け出す方法、よくないことから逃げる方法をどんどん掴んでいくから。
それは自分らしさを貫く上で大切な強さですよね。
教養をつける
もうひとつ大事なのは教養をつけること。
学問や芸術、これってなんのためにつけると思います?
それは人生の色んなことを楽しむために身につけるのです。
例えば最近は美術館の展示に音声ガイドがついていることが多いですよね。
音声ガイドから流れる案内を聞きながら、作品を観ると、作者の生い立ちから、時代背景、その作品の秘密まで知れたりして、展示がグッと面白くなりませんか?
知識をつけると、楽しい、美しい、嬉しい、すごい、といった感動がたくさん芽生えるようになるのです。
ひとつひとつの感情を大切にする
日常でひとつひとつの感情を大切にする。
人って歳を重ねると経験が増えて「当たり前」と思うことも増えてくるけど、この当たり前という感情は、感動を奪うものなんです。
例えば私は中学生のときに、農業体験をしてお米の田植えをしたんだけど、それはものすごく重労働でした……。
でもその田植えが終わって季節が過ぎたときに、その農家さんから新米が送られてきたんです。
そのときのお米のおいしさ、ありがたさといったら……。
自分の体験からお米を育てる大変さ、手塩にかけて育てた思いが伝わってきたから、そう思えたんですよね。
そういうふうに、経験をたくさん積んだり、知識をつけたり、思いを共有することで、人生の感動はたくさん増える。
だから謙虚さをもって、いつまでも学ぶことをやめたくないなって、年齢を重ねるごとに思います。