かわいらしい見た目と甘酸っぱい味が魅力のイチゴですが、その栄養について知っていますか?実は含まれる栄養もとっても魅力的なんです。この記事では、管理栄養士がイチゴの栄養について解説します。おすすめのレシピもあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
イチゴの栄養はどんなものがある?
ビタミンC
イチゴに含まれるビタミンCは100gあたり62mgです。(※1)
ビタミンCは皮膚や粘膜の健康を保持する働きのある栄養素です。また、体内でコラーゲンをつくる働きや抗酸化作用もあります。
体内で作ることができないので、食べ物からの摂取が必要です。水に溶けだしやすく、加熱により壊れてしまうため、調理の際は注意が必要です。(※2)
アントシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用を持つ栄養素です。
免疫機能の低下や動脈硬化、老化などを引き起こす原因のひとつである活性酸素の働きを抑える作用があります。イチゴのほかにブルーベリーにも含まれていますよ。(※3)
タンニン
タンニンもアントシアニンと同様、ポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つ栄養素で、活性酸素の働きを抑える作用があります。(※3)
イチゴのほかに紅茶やウーロン茶に含まれることで有名です。
葉酸
イチゴには100gあたり90μgの葉酸が含まれています。(※1)
葉酸は赤血球の形成を助ける作用があります。また、胎児の正常な発育に必要な栄養素で、妊娠前から積極的に摂取することが推奨されている栄養素です。(※4)
イチゴは手軽に食べることができ、後味もさっぱりしていることから食欲がないときにも無理なく食べられるのがうれしいですね。
イチゴの栄養は妊婦や子供にもおすすめ!
イチゴには胎児の正常な発育に必要な葉酸が含まれています。
葉酸は、妊娠を計画している一ヶ月以上前に通常の食事に加えて栄養補助食品から400μgの摂取をすることが望ましいとされています。しかし、葉酸はたくさんとれば良いというわけでもないので、1日1mgを超えないように注意しましょう。(※5)
また、イチゴには抗酸化作用のある栄養素が数多く含まれています。抗酸化作用によって免疫機能の低下が抑えられるので風邪予防にも役立ちます。風邪をひきやすい子供にもぜひ食べてもらいたい食材です。(※3,4)
イチゴの選び方
イチゴを選ぶときにはヘタに注目してみてください。イチゴはヘタが反り返り、ヘタの近くまで赤くなっていると完熟のサインです。また、ヘタの緑色が濃く、乾いていないものが新鮮な証ですよ。
イチゴは実がやわらかく傷つきやすい果物です。傷がついているとそこから悪くなっていくので、なるべく傷のないものを選びましょう。
イチゴの洗い方
ヘタを付けたまま流水で5分ほど洗います。手を使わず流水で洗うことで傷つきやすいイチゴをやさしく洗えます。
流水で時間をかけて洗うことで、ヘタと実の間についた細かいゴミもしっかり落とせます。ヘタを切り落としてから洗うとビタミンCが流出してしまうので、ヘタはつけたままで洗うのが鉄則ですよ。