無料の会員登録をすると
お気に入りができます

しじみの栄養はやっぱりすごかった!二日酔い予防以外にもいろんな効能が

レシピ

二日酔いにきくイメージのあるしじみ。実は、その効果以外にも私たちの健康をサポートしてくれるたくさんの栄養が含まれているんです。しじみの選び方や冷凍・保存方法、しじみのアレンジレシピと一緒に、管理栄養士が解説します。

しじみの栄養と効果効能は?

picture

ビタミンB群

しじみに含まれるビタミンB群は、エネルギー代謝を円滑におこなうえで大切なビタミンです。これらのビタミンは、食事から摂るとともに通常体内の腸内細菌により産生されているため不足しにくくなっていますよ。

しかし、極端な食事制限や、偏食が続いている人、加工食品を多く摂取する人においては、ビタミンB群が腸内で産生されず不足する可能性があります。

また、カフェインやアルコールを常に飲む人、ストレスや激しい運動などによってビタミンB群の消費が高まり、不足することもあると言われています。(※4)

鉄は、血液を流れる赤血球に含まれているヘモグロビンを構成している成分です。ヘモグロビンは体中の細胞に酸素を運ぶ役割を担っているため、鉄分が足りなくなると酸素の供給が減ってしまいます。これによって疲れやすさ、頭痛、息切れなどの貧血の症状があらわれます。(※5)

特に女性は妊娠や出産、月経などにより鉄不足になりやすいといわれています。貧血の症状を感じやすいひとは、手軽にしじみをとりいれてみるのも良いですね。(※6)

カルシウム

カルシウムは骨や歯を構成する成分です。実は吸収率の悪い栄養素でもあり、意識してカルシウムの多い食品を選ばないと、知らないうちに不足してしまうこともあります。摂取量がもっとも少ない年代は20歳前後といわれ、不足すると骨粗鬆症の原因にもなるといわれています。(※7,8)

骨の健康を保つ大切なミネラルなので、普段から意識してとるようにすることが大切です。

オルニチン

picture

しじみに含まれているオルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の働きを助けてくれるはたらきがあります。肝臓での代謝や解毒作用を助けてくれるので、二日酔いの予防に役立ちます。

また、オルニチンは疲労のもととなるアンモニアの分解も助けるといわれており、エネルギーの産生をスムーズにして疲れをためにくい体づくりにも役立ちます。よく二日酔いにはしじみといいますが、ここからきているのですね。

さらにオルニチンには、細胞の新陳代謝をアップさせ、肌のターンオーバーを整えるはたらきがあるといわれているので、肌を美しく保つのにも役立ちますよ。(※9)

タウリン

しじみに含まれるタウリンは、体内の機能がはたらきすぎることを制御したり、機能が低下した時には改善させたりする働きがあります。

また、血圧を正常に保つ作用や交感神経の働きを抑える作用もありますよ。(※10,11)

しじみは冷凍できる?栄養は?

picture

しじみはアサリと同じで、砂抜きをした後、冷凍しておくこともできます。使う時は凍ったまま調理もできますよ。

また、冷凍したしじみは、オルニチンという栄養素が増えることが研究結果でわかってきています。しかし、なぜ栄養が増えるのかは不明なことが多く、現在も研究中のようですよ。(※14)

しじみの選び方

picture

しじみを選ぶときは貝殻の表面につやがあり、水に入れたときにすぐに水管を出すような活がいいものを選びましょう。水がきれいな場所で育ったしじみは、つやつやとして光沢のある明るい茶色の殻で、表面の筋が細く、柄がはっきりと見えるのが特徴です。

口が開いているものや殻の割れているものは避け、口がしっかり閉じられているものを選びましょう。水に入れたとき、すぐに水を飛ばす貝は新鮮な証拠ですよ。

しじみの保存方法

picture

砂抜きを終えたものを一回に使用する量を小分けしてビニル袋に入れ、乾燥しないように輪ゴムで密閉し、冷蔵庫で保存します。

夏は3日程度、冬は6~7日程度がおいしく食べられる期間です。冷蔵保存は身が痩せてきてしまうので、長く保存するのであれば冷凍保存がおすすめです。

冷凍の場合は冷蔵保存と同じく、一回に使用する量を小分けにしてビニル袋に入れ、乾燥しないように輪ゴムなどで密閉し冷凍保存します。 冷凍保存では3ヶ月程度までがおいしく食べられる期間です。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ