ヘアケアのベースになるシャンプーやコンディショナー、製品数や口コミが多すぎてどれを選べばいいのか迷ってない?そこで雑誌『LDK the Beauty』が、新作・人気の80製品をピックアップして、プロとともに比較テスト。ダメージをケアしてうるツヤ美髪に導くおすすめを価格帯別にご紹介します!
マスク生活が続くこの時代、髪は目立つポイントですよね。
ヘアカラーや毎日のドライヤー、紫外線などでも髪は傷んでしまいます。また、年齢を重ねると、白髪や細毛、髪のパサツキなど髪の悩みが増えてきます。髪のダメージや乾燥が気になったらヘアケアが必要です。
いざヘアケアと言っても、シャンプーやコンディショナーは価格帯もブランドもさまざま。洗浄成分だけでなく、天然由来成分やシリコン入りなど、各商品に成分配合の特徴があり、違いがわかりにくいと感じませんか?
また、クセ毛やうねり、ダメージヘアへの効果、好みの仕上がりや香りなど、気にするポイントも人それぞれ。何を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、雑誌『LDK』の姉妹誌『LDK the Beauty』が市販の新作・人気商品や、サロン専売品などのシャンプー&コンディショナー80製品をピックアップし、徹底比較しました。
プチプラから、プチギフトにぴったりな少し高い商品まで、1000円未満、2000円未満、2000円以上の価格帯別で、シャンプー&コンディショナーのおすすめをご紹介します。
うるツヤ美髪を保つためには、トリートメント選びが大事だと思っていませんか? 実は、美髪に必要なのはトリートメントよりもシャンプーなんです。
たしかにトリートメントは髪を補修するのに必要ですが、まずは髪を育むための「頭皮環境」を整える必要があります。頭皮が汚れていると、毛髪の成長を妨げてしまいます。
頭皮を洗うのはシャンプーの役目です。まずは頭皮の状態に合ったシャンプーを見つけましょう
たとえば、運動でたくさん汗をかいた日や夏場などは「洗浄力が高めのシャンプー」を使い、普段使いには「肌にやさしいシャンプー」を使うなど、工夫して使い分けてみてください。洗浄力の異なるシャンプーを複数用意しておくと、その日の状況に応じてパッと使えるので便利です。
髪や頭皮の汚れを落とすことがシャンプーの目的なので、洗浄成分はとても重要です。どんなに優秀な成分が配合されたシャンプーでも、自分に合わなかったらかえってダメージになることも。シャンプーの主な洗浄成分には「アミノ酸系」「ベタイン系」「石けん系」「高級アルコール系・硫酸系」が挙げられます。
[アミノ酸系]
肌と同じ弱酸性で、やさしい洗浄力が特徴です。髪のタンパク質を守りながら洗浄できてしっとり洗いあがるので、ダメージが気になる人におすすめです。名前に「~グルタミン酸、アラニン、グリシン」などがつく成分が入っています。
[ベタイン系]
アミノ酸系と同じようにマイルドな洗浄力です。こちらの方がよりやさしく、赤ちゃんにも使えるほど。名前の最後に「~ベタイン」とつく成分が入っています。
[石けん系]
石けん素地や脂肪酸ナトリウムなどを使用した石けん系は、アルカリ性で洗浄力が高め。ごわつきやきしみを感じやすいかもしれません。
[高級アルコール系]
泡立ちがよく、サッパリと洗い上がります。ただ、洗浄力が高く、必要な皮脂まで洗い流してしまうものも。人によっては刺激に感じることもあるので、敏感肌の人や乾燥肌の人には避けたほうがいいでしょう。名前に「~硫酸」などが付く成分が入っています。
自分のお肌のタイプは知っていますよね。では、頭皮の性質はどうでしょう。ちゃんと把握していますか?
頭皮はおでことつながっているので、肌質は顔と同じなんです。乾燥肌さんなら頭皮も乾燥肌。自分の頭皮の肌質を把握すれば、ケアもしやすくなりますね。
また、洗髪した直後の髪が「キシキシ」したことはありませんか? このキシキシ音、髪同士が擦れあってキューティクルがはがれている音なんです。シャンプーが合っていないか、髪の洗い方が間違っている可能性があります。
お風呂上りに髪がキシキシ言い出したら、もう一度ケア方法を見直してみるといいでしょう。
コンディショナーとトリートメントのどちらを買うべきか迷ったことはありませんか?
トリートメントは、髪の内部に栄養分や油分を浸透させ、ダメージを回復する働きをしてくれます。一方、コンディショナーは、髪の表面をコーティングして、キューティクルを整えてくれます。
トリートメントのほうがコンディショナーより補修・保護機能が高いと言われますが、製品によって効果の程度はさまざま。髪の状態に合わせて最適な製品を使いましょう。この記事では仕上がりもチェックしているのでぜひ参考にしてください!
今回はヘアケアのプロやモニターの協力を得て、最新から超定番の100本をガチテスト。「うるおい」「ツヤ」「指通り」を叶える最高の逸品を見つけるべく、以下の3つのテストを行いました。
うるおいのあるツヤ髪、サラサラとした指通りなど、理想の仕上がりになるものを選びたいですよね。そこで今回は、現役美容師がブロー後の仕上がりを厳しくチェックしました!
各製品同量を使用して洗った人毛100%のマネキンヘッドを、スタイリング剤を使わずにブロー。乾いた後のツヤ・まとまり・指通り・毛先のうるおいなど、プロの視点で厳しくチェックして採点しました。
理想の髪に近づけるには、成分も大切です。自分の求める効果を発揮する成分が含まれたものを選びましょう。
全成分表をもとに毛髪診断士が成分を解析し、ツヤを出す成分、補修成分、しっとり成分に分類して、髪と頭皮への影響を判定しました。
[ツヤ成分]
皮膜効果のあるシリコーンオイルやポリクオタニウム類など、髪表面にツヤを出す成分が入っているか確認。
[補修成分]
浸透力が高く、ヘアダメージの修復を助ける加水分解ケラチンや加水分解コラーゲンを加点対象にしました。
[しっとり成分]
セライドやセリンなど天然由来の各種アミノ酸や、植物由来エキスなど、刺激の少ない保湿成分を加点。
シャンプーまたはコンディショナーのどちらか一方のみ含有の場合は、△をつけて表示します。
シャンプーの洗浄成分は頭皮へのやさしさも大切です。洗浄成分は、アミノ酸系→ベタイン系→石けん系→高級アルコール系・硫酸系の順に刺激が強くなっていきます。そこで洗浄成分の刺激の強さをチェックしました。
シャンプー&コンディショナーは毎日使うものなので使用感も重要です。20~40代の一般モニター50名に製品名を伏せて配付し、自宅で普段どおりに使ってもらって検証を実施。洗いやすさやキシみ具合、流しやすさなど、リアルな感想をアンケート調査し、総合評価を集計しました。
[チェック1:泡立ち]
シャンプーの泡立ちがよいと摩耗を防止できます。髪にのせてしっかり泡立つか、最後まで継ぎ足しがいらないか、キシみ具合などを確認しました。
[チェック2:なじませやすさ]
コンディショナーとヘアマスクは、少量で伸びると時短にもなります。伸びのよさとなじませやすさをチェックしました。
[チェック3:すすぎやすさ]
製品の残留はダメージのもとになります。ヌルつきが多く、なかなか洗い流せなかったものは減点、スムーズなものは加点対象としました。
[チェック4:香り(参考)]
快適に使うには香りも重要。香りは個人差がありますが、気分が上がるか、強すぎてストレスにならないかなどを確認しました。
※総合評価は「テスト1:仕上がり」と「テスト2:成分」を重視して決定しています。
それでは価格帯別シャンプー&コンディショナーとヘアマスクのおすすめをご紹介してきましょう!