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[料理上手の器えらび vol.19]YOKOさんの物語

インテリア

「器」使いが素敵なインスタグラマー100人でつなぐリレー連載。お気に入りの器を選ぶ目、器とお料理のコーディネートが卓越している「料理上手」さんたち。今回は、かけ離れたジャンルの器も完璧に組み合わせる YOKO さんが登場します。

今日の料理上手さん

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@yoko_0u.u0さん

さまざまな器を使って一枚の献立写真にまとめあげるインスタグラマー YOKO さん。器合わせのテクニックだけでなく、体にやさしい栄養バランスの整った料理の品々も見どころのひとつである。

@yoko_0u.u0 さんのInstagramはこちら

だから、やっぱり器が好き

Photo by @yoko_0u.u0
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ーー器を好きな理由や、器を使うことで起きる心の変化について教えてください。

「同じ作家さんの器でも購入した時期が違ったり、同じ展示会の器でも焼き上がりなどにより一点一点器の表情が少しずつ違います。作家さんの器には同じものがひとつもないというところにとても惹かれます。

実際に手に取り見比べて、お気に入りの器をひとつずつ大切に選んでいくのは、私にとって幸せな時間です。そして手持ちの器と器合わせをするのも至福の時間。盛り付けた手料理を家族、友人たちが口からだけではなく、目からも楽しんで食べてもらえて『おいしい』と言ってくれることが一番の幸せです」

「器えらび」のこだわり、あれこれ

Photo by @yoko_0u.u0
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ーー「器えらび」のポイントを教えてください。

「器が好きな方には多いと思いますが、新しい器を購入する際には何を盛り付けたいかをまず考えます。

少し深さがあるから汁気がある煮浸し、餡掛けなどの料理もしっくり似合いそう、色が美しいから緑の野菜のおひたしを盛り付けると綺麗かな、などと。

漠然とですが、3品以上の献立が次々と思い浮かんできたなら購入、そうではない時は保留にします。普段作っている料理を盛り付けたらどんなイメージになるかと想像をすると、後悔をすることが少ないと思います」

わたしのお料理は、あなたに夢中

ーーお気に入りの器ブランド・器作家さんを教えてください。

松浦コータロー

Photo by @yoko_0u.u0
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「好きな器作家さんを一人だけ挙げることはとても難しいです。どの器にも思い入れがあり、一枚一枚が大切で、お一人を選べそうにありません。

ただ日常的に一番よく使う器はなにかを考えると、松浦コータローさんの器になると思います。丁寧に描かれた絵付けがとても魅力的です。古典的にも思えますが、どこか温かくかわいらしい面白さがあるのにも心惹かれます。

料理を食べ進めるごとに描かれた絵が現れる楽しさ、どんな料理を盛り付けてもしっくり馴染む使い勝手の良さもお気に入りのポイントです」

Photo by @yoko_0u.u0
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「人気の “れんげ” はお盆の上でも存在感があり、彩りを添えてくれます。また青磁や安南手など多彩な作品があり、個展では毎回新しい器と出会えます。

人気があり過ぎて抽選となり、毎回個展に伺えるわけではありませんが、少しずつゆっくりと集めていくのも楽しみです。これからも毎日大切に使っていきたいと思える器です」

溺愛!器コレクション3選

ーー愛用する器の中から、とっておきの器を3つ選ぶとしたら?

小澤基晴|輪花豆皿

Photo by @yoko_0u.u0
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「豆皿が好きです。サイズが可愛らしく色や形もさまざまあり、集める楽しさがあります。

また、ほかの器と比べて価格が手頃なのも魅力です。小さくても一つひとつに個性があり、食卓のアクセントになります。お盆に並べて盛り付けると、華やかになり目からも食事が楽しめます。

豆皿で最初に集めたのは、小澤基晴さんの輪花豆皿です。ブロンズ釉・翡翠釉・淡黄釉・すみれと、ひと目で小澤さんの器だとわかる落ち着いた色に心が惹かれます。

どんな料理も料理が映えるように受け止めてくれる色だと感じます。小澤さんの器に盛り付けると、ただの常備菜が渋かっこよく見えるところが好きです」

落合芝地 |隅切盆

Photo by @yoko_0u.u0
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「料理を盛り付けた器をのせるお盆は、絵画における “額縁” と同じ存在ではないかと思います。料理や器よりも目立たず、それらの魅力を最大限に引き出してくれること。それでいてトレー自体が美しいこと。落合さんが作られるお盆にはそんな難しいバランスが取れていると思います。とても端整で美しいのです。

陶器・磁器を問わずに、どんな素材の器も受け止めてくれます。食欲が無い日でも、慌ただしい日でも、このお盆に料理を盛るとしゃきっと背が伸び、きちんと食事と向き合える気がします」

額賀円也|三島6寸鉢

Photo by @yoko_0u.u0
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「我が家ではとても出番が多い6寸鉢。少し深さがあり、汁気のあるものも盛り付けられて使い勝手が良いです。

額賀さんのうつわはダイナミックな刷毛も素敵ですが、素朴な風合いが感じられる三島も魅力的。男性っぽく無骨にも感じられますが、おおらかで主張しすぎずにどんな料理も受け止めてくれる優秀な6寸鉢だと思います」

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